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小学校教員 川﨑 庸右 

卒業生の皆さん、お元気ですか。

2010年国際親善交流オーストラリア訪問 ゴールドコーストQ1タワーにて

2010年国際親善交流オーストラリア訪問          ゴールドコーストQ1タワーにて

早いもので、追手門学院小学校に勤務してはや14年目の年になります。111期、113期、115期、119期、121期の皆さんと共に歩んできました。今は123期の5年生を担当しています。今受け持っている子ども達が卒業すれば1000人近い卒業生諸君と関わったことになり、月日の流れの早さに驚いています。

「今」の私を少し紹介します。校内では、生活指導部や体育部の担当をしています。生活指導部では校外班(下校班)のマニュアル作成や登下校の指導、大野カントリースクールの担当(大野カントリースクールは今年度で25年目を迎えました)もしています。また体育部では臨海や体育大会の運営に携わっています。教科では算数はもちろん、学級経営科の担当で、先生方(特に若い先生方+私)がよりよい学級創りをするための研修会を開いたり、勉強会をしたり、そういったことを他の先生たちと力を合わせて頑張っています。

校外では算数の研究会に所属し、他校の先生方とも交流して、よりわかりやすく面白い算数授業を目指して研究をしています。先日、算数の教員交流で中国北京を訪問し、多くの学校見学、また算数の授業をしてきました(もちろん日本語で・・・通訳をしてもらいながらです)。個人旅行ではできない数多くの体験をして、大変刺激になりました。中国と日本の教育の一番の違いは、中国では一部でエリート教育を取り入れているということです。北京外国語大学の附属小学校では、アメリカンスタイルで少人数授業がなされていました。地方から集められた小さな一年生が寮のベッドでスヤスヤ眠っている姿が印象的でした。「いち教師」として他の国に負けない強い子ども達を育てていかなければならないということと、その中でも追手門教育は世界でも類を見ない、素晴らしいものであるという事を改めて実感しました。

 111期生、113期生とは20歳の成人式同窓会でお会いしましたね。あたりまえですが、心も体も大きく成長したみなさんがとても頼もしく感じました。君たちから多くのパワーをもらいましたし、その若いパワーがうらやましくなりました。「私もこんな時期があったな」と。どんなことにも堪え、何をしてもできそうで、今から思えば周りが見えていなくて、けれども自分の目標に一直線に進んでいく・・・人生で一番パワフルな時期だと思います。失敗も経験です。そういった時期を大切にしてください。

これから社会で活躍する君たちへ、改めてメッセージを送ります。

「高い学力」 「強い体」 「ねばり強い心」 「親切」

覚えていますか、いつも教室に掲げられてあったこの4つの言葉。追小の児童目標です。小学生の児童目標ですが、人間として、社会人として本当に大切な4つだと思います。いつもこの言葉を見ながら6年間を過ごした君たちなら、必ず体のどこかに染み付いているでしょう。追小の思い出と共に、時々思い出してみてください。

115期生・119期生・121期生は今、それぞれの学校で頑張っている事と思います。

 今、君たちは一番いい時を過ごしています。友人を大切に、勉強や部活に打ち込んでください。君たちに伝えたいことは、「常に目標を持て」ということです。行き先があるから飛行機は飛び、頂上があるから人は山に登るのです。小学校時代、いつも高い目標に向かって鍛錬努力してきた経験を、今、君たちのそれぞれの立場で実践してください。

 最後に、君たちが卒業したこの追手門学院小学校は素晴らしい学校です。

 将来、君たちに子どもができ、環境が許すのなら、ぜひ、この追手門学院小学校に子どもを入学させてください。君たちの母校がいつまでも自慢の学校であり続けるよう、先生もしっかり頑張ります。それではまた皆さんと会う日を楽しみにしています。

2011年9月29日     追手門学院小学校 川﨑 庸右