不登校は年々増加し、現代社会が抱える大きな問題となっています。本校でも現在中高あわせて約20名の不登校(不登校ぎみを含む)がいます。不登校になるに至った経緯は千差万別で、対応にはマニュアルなどありません。個々の生徒一人一人の心に寄り添い、言葉に耳を傾け、共感することからしか前に進むことはできません。
また、不登校までにはならなくても、中学・高校という思春期まっ只中の生徒達は、精神的に不安定になりやすく、自暴自棄な行動にでてしまうこともあります。そこで、年齢も近く、話しやすい追手門学院大学心理学科の学生にメンタルフレンドとして交流してもらう、こころの教室の取り組みを、昨年の11月より実施しています。この部屋を訪れた生徒がほっとし、何か暖かい気持ちになってくれることを願って、ほっとルームと名付けました。
<ほっとルームの意義>
学校の中に生徒のエネルギーを備蓄する基地としての存在。ほっとルームを基地としてエネルギーを蓄え、外(教室)に出かけていけるように、生徒が悩みを気軽に話せるようなくつろげる空間作りに心がけています。
<取り組み>
追手門学院大学心理学科の先生の協力・指導をいただき、メンタルフレンドとして心理学科の学生6名に木・金の12:30~17:30まで、週2日来てもらっています。ほっとルームに訪れる生徒は雑談をしたり、時には個別で悩みの相談したり、将棋をするなど利用の仕方は、生徒によって様々です。メンタルフレンドの学生は、実に丁寧に生徒と接してくれています。
*私たちがメンタルフレンドです。よろしくおねがいします!
角田 充生 村嶋 真弓巳 中畑 友里
矢吹 菜保子 関山 信吾 山本 公美
2002年11月19日