平成9年山桜会会報第59号の記事に紹介されました元追手門学院高校美術講師 市川洋 先生が、仏国より11年ぶりに帰国されました、今回の帰国はしばらく滞在の間に、各地において個展を開催されますのでぜひお近くの方はお立寄りください。
『可変絵画』と言う一風変わった幾何学的な絵を描かれております。数々の賞を受賞されており、当時先生が教壇に立たれた時の私たち先輩の方々だけではなく、世界に活躍されている先生の作品を必見の価値があります。
山桜会 生川紳一郎
YO lCHlKAWA 市川 洋 滞仏40周年記念展 日仏交流150周年記念 フランス大使館協賛
滞仏も41年になります。それは、須臾の問。絵を描いた思い出しかありません。 その問の思考による作品を、自他共にPEINTURE TRANSFORMATIVE.(可変絵画)と呼んでいます。
若し、正方形の9一枚に分割されたタブローなら、その表裏の組合せは
(4×2)9×9!=48,704,929,136,640回の変化を可能としますし、
単にイメージの変化にとどまらず、見る人の気持ちを浄化する高度な精神性、絶対の沈黙、超感覚的な瞑想の境地へと導く,そのような作品を希っているのです。
市川 洋
個展スケジュール
- 3月25日(火)~30日(日)
- 京都 京都文化博物館(中京区三条高倉 TEL:O75-222-1771 10:00~18:00)
- 4月1日(火)~13日(日)
- 大阪 海岸通ギャラリーCASO(港区海岸通り2-7-23 協賛:株式会社住友倉庫 TEL:O6-6576-3633)
- 4月8日(火)~13日(日)
- 大阪 楓ギャラリー(中央区上本町西1-4-20 TEL:O6-6761-0388)
- 4月16日(水)~20日(日)
- 府中市 文化センター(府川町70 TEL:0847-45-6000)
私の画業は、日本画より始まりましたし、その作風は徐徐に抽象に移行し、今ではまったく純粋な幾何学抽象と化しましたから、私の近辺には花や鳥をおきません。 それ等に目がゆくと、写生したくなるからです。折角進めて来た道が逆行するのを恐れるのです。 然し、フランスの美しい自然を目にしたとき、これ等を記憶にとどめておこうと思います。 ここにお目にかける風景は、そのイメージの追憶なのです。
年譜
1929 広島県府中市に生る
1948 上村 松園、松篁に即事品
1954 京都美術大学(現芸大)日本画科卒品
1956 同学専攻科修了 堂本 印象に師事品
1956-1966 日展,京展,関西展,日本画新人展等へ出品
東京資生堂ギャラリー,大阪毎日ギャラリー,京都青銅ギャラリー、アヅマギャラリー,福山天満屋 等で個展
1966 渡仏 現パリ在41年
1967-2007 主な活動
主な個展
ギャラリー・デュ・オウパーヴェ(10回)、トウルーズ・カルカッソン(2回)、ニース国立美術大学。オランダ、ハンブルグ、プロパン市等
主なサロン
グラン・エ・ジュヌ・ド・オウジェルディ,ド・オウトンヌ・アーティスト・フランセ、アンデパンダン・リアリティ・ヌーベル・アール・サクレ・エクラテ等 会員推挙辞退
主な招待展・受賞
アミアン国際展、ストラスブール2000年展、シャマリエル国際版画トリエンナーレ、国際グラフィック・アート・ビエンナーレ(ユーゴスラビア)国際ドライ・ポイント展(ブタペスト),リガ国際版画トリエンナーレ、エジプト国際版画トリエンナーレ、国際肖像画ビエンナーレ(ボスニア・ヘルツェゴヴィナ)、ダマリエ・レ・リ現代美術展、プロバン市国際展 等受賞 審査員
主な講演
「象徴的空間と私の作品」ニース国立美術大学
「私の制作過程に於ける思索の変遷」パリ・カトリックセンター
「日本人の美と心」ギャラリー・デュ・オウ・パーヴェ(2回)
「日本美の心と形」OCDE(国際経済協力機構)
「日本美術史概要」パリ大学都市、日本館(3回〉
「軽妙洒脱な江戸の美術」パリ・カトリックセンター等
主な論文
「可変絵画と私の神秘的見解」学術誌「レオナルド」オクスフォード 等
1971-2007 日本での展覧会(5、6年に1回帰国展)
東京第七画廊、銀座アート・ミュゼアム、京都文化博物館、文化芸術会鋸、 朝日画廊、大阪現代美術センター、カサハラ画廊、梅田近代美術館、ふくやま美術館 等
更新日 2008.03.26