大手前中高元教員 小椋孝士
グレタさん、近くは中村涼夏さん、若者たちから希望と元気をもらっている。退職後は、西行や芭蕉さんよろしく、あちこち放浪の旅を。そんなことを夢想していた。ところが、今は多忙な日々。
在職中、個性あふれる子ども達にめぐりあい、多くのことを学んだ。フレーベルは云う「さあ、子ども達のところへ行こうではないか」と。大人目線の価値観で、個性豊かな人格に対応することはできない。子ども達とのかかわりの中で、若い時に想定していた隠居生活とは、全く異なるものとなった。悪戦苦闘のストレスはあるものの、充実したご隠居さんの生活。吾は暗愚なれども、せっかく子ども達から学んだ方法論。これを活かさない愚は避けたい。愚か者には愚か者なりの、分に応じたそれなりの生き方があろう。それにしても、人生はあまりにも短い。生きている間にどれほどのことができるのか、全くわからない。しかし、子ども達からの賜りものを、何とか活かしたい。時間の許すかぎり、挑戦してみよう。
78歳 2022年3月末。