中高創立60周年の年。
実は私も還暦を迎えました。年を重ねるだけの私のような者も、卒業生の皆様や保護者の皆様のお支えで、永きにわたり愛する追手門学院大手前の教員として勤めさせていただいています事を感謝しています。
校長就任時に、学院創立120周年、そして皆様のご厚志による素敵な本館完成、今年創立60周年。記念事業としての「両中高合同フェスタ」や「60周年の集い」も大盛況の内に、卒業生の多くのご参集もあり、恙なく終えることが出来ました。
本館完成により、多くの卒業生の皆様がふとお立ち寄りいただくことが頓に多く、また学年同窓会やクラブOB・OG会のご開催により、カフェテリアご集合の後、6階の大阪城ホールでの会食と、懐かしく元気なお顔を拝見できる機会が多く楽しみです。
思えば校長就任前の4年前、思わぬ病になり、2度大手前病院へ入院。お陰様で拾った命、生かせてもらえる喜びの日々、微力ですが校務に励んでいます。写真のように元気ですからご安心下さい。
今、大手前中高は、「中学教育が大学入試の礎」と考え、先取りせず温かくじっくり伸ばす追手門大手前として、評判も高くなっています。この春、教育改革の初年度の現高3生徒の頑張りもあり、日曜祝日も「受験学習クラブ」で登校、その結果の報告を楽しみにしています。
大手前は、変わった?と、ご心配頂いている事もお聞きします。
私は、我が大手前中高の持つ、不易とも言える「家庭的な面倒見よい温かな教育」は、どこよりも優れた伝統の中に生きる継承すべき教育的価値と考えています。教科学習は
何よりも大切、その土台には、恵まれたご家庭で育まれた「しつけ」と、集団の中で培う昔ながらの学校行事が、我慢強さ・忍耐力・達成感・仲間意識・温かさや優しさを育てています。皆さんも実感されるところです。
? 名門伝統校である私どもにも、未曽有の経済不況や少子化による受験生減と公立志向増、府教育行政による私学義務教育への経常費補助金カットなど、今まで体験したことのない厳しい私学の教育界です。
? そんな中、よい教育環境の新校舎で、謙虚に学ぶ生徒の頑張りが、教育改革を推進し、共に学ぶ教員も同様「いきいきとした活力ある学校」に成長しています。
以前からの電話の校歌の待ち受け音に加え、2学期からは、授業の始め終わりのチャイムを校歌に、校歌を口ずさみながら校長室の前を通る生徒もいます。
「自校教育」も推進し、より生徒であることに感謝し、愛校心に胸張る生徒を育てます。
??????????????????????????????????2010.9.25 大手前中高校長 南 登章生