小学校(過去掲載分) , 恩師のいま(過去掲載分)

不惑を迎えて 追手門学院小学校 竹下 貴

卒業生の皆さん、お元気でお過ごしでしょうか。

早いもので、追手門学院小学校に勤務するようになって16年の日々が過ぎました。紅顔の美少年だった私も40歳になり、先生方を年齢で2つに分けると、年配組に入るようになってしまいました。

先日113期生の卒業式が行なわれました。私にとっては5回目の卒業生で、初めて卒業させた103期生から数えると、ちょうど10年後ということになります。その間、105期生、107期生、111期生を卒業させましたが、それぞれに多くの思い出があります。

初めて担任したのは101期生の3年生でした。その時の教え子であった岩村美希さんは、現在教研の先生として2年生を担当されています。また、助永君や石川君は、臨海学舎のお手伝いに来てくれました。

103期生は、初めての5・6年生ということで、今から考えると妙に力が入っていたように思われます。一昨年、横石さんの所属する邦楽部の演奏会で上田君や石原君と出会い、和やかなひとときを過ごしました。

105期生は1・2年生と5・6年生の4年間に渡り担当しました。初めての4クラスということで、何もかもが新しいシステムになり、今に引き継がれています。先日、成人の日学年合同同窓会が行なわれました。着物やスーツに身を包んだ100名余りの人たちが出席してくれて、とても賑やかな会となりました。幹事をしていてつくづく便利になったなあと思うことは、メールでのやりとりでした。最初の案内葉書きを送ったあとは、出欠も諸連絡もすべてメール。近況を知らせる内容などは葉書きでは味わえないものでした。(ウィルスもついでに来ましたが・・・)また、山桜会のホームページに案内を載せていただいたおかげで、連絡のつかなかった人から出席の返事が届きました。インターネットを通して追手門の輪がつながり、さらに発展していく印象を強く感じました。

105期生成人の日学年同窓会

107期生は3月21日に、111期生は昨年の夏に同窓会がありました。113期生は今年の夏に行なう予定で、毎年のように多くの卒業生に会うことができて、教師としての幸せを感じています。

今、プライベートで将棋に凝っています。といっても始めたばかりで超がつく初心者です。対戦相手は、小学校3年生の長女が主ですが、インターネット対局(将棋倶楽部24)も始めました。この前、やっと13級に上がったところですが、昇級する喜びは何とも言えません。また、いろんな戦法や手筋を覚えるにつれて、将棋の奥深さにどんどんはまってしまっています。何年かかけて初段くらいにはなりたいなあと思うこの頃です。

この16年間、後ろを振り返ることなく仕事に取り組んできました。子どもの頃から小学校の先生になることが夢だった私は、本当に幸せな人生を送っているなあ、と不惑の歳を迎えてつくづく感じます。卒業生の皆さんも、自分の夢をかなえるべく、着実に歩んで行って下さい。そして、いつの日にかお会いして、語り合いましょう。

2002年4月8日