私は69年4月に着任以来、最初に出会った83期4年ろ組から現在に至るまで、12の期生とともに歩んできました。特に私は5・6年生(教科担任制)の担当が多いので、直接1500余人もの諸君と日々生活を共にしてきたことになります。
卒業して何年も経ってからふと連絡をくれたり、小学校に立ち寄ってくれたりするととても嬉しいもので、この仕事を続けてきた喜びを深く感じ、私の心の宝石箱に大切に納めておくことにしています。この宝物は、私のエネルギー源になっています。
現在は、113期6年生の算数を担当しています。中高生の理数系離れが叫ばれて久しいですが、高学年の算数を深く楽しく学習し、習得するのに手間ひまかかる数学に強くなる(少なくとも嫌いにならない)ような指導法の研究をしています。このテーマは非常に難解なもので、究めるにはテクニックの世界を超越しているものと思われます。人を教えるという恐ろしい行為に畏敬の念を持ちつつ、頑張りたいと思っています。
会員の皆さん、ご自身の専門分野の鍛錬と人間性を磨かれて、これからも益々発展されることを大阪城の堀端より心から祈っております。
2002年1月7日