稲穂が豊かに実るとともに、紅葉の季節がやってきました。会員の皆様、如何お過ごしでしょうか。
追手門学院も、この秋には、多彩な行事が目白押しです。小学校の運動会、大手前や茨木での中高の体育祭や文化祭、大学の学園祭。生徒・学生のみなさんが生き生きとしています。
山桜会では、例年のように、各イベントごとに、「イカ焼きコーナー」を設け、現役生徒やPTA、そして先生方に山桜会の存在をPRしています。
イカ焼きの味のうまさは、みなさんには、予想以上に大好評で、いつも列をなして焼き上がるのを待っていただいています。当初、私自身、「イカ焼き」だけでは、山桜会のイメージが崩れるのではないかと心配しておりました。しかしながら、「イカ焼き」の好評さを見せつけられるにつけ、山桜会のpr活動としてのイベント参加の重要性を再認識するとともに、「イカ焼き」を乗り越えた本来の同窓会活動の活性化の必要性を改めて認識した次第です。
そして、教育改革の進む追手門学院。
山桜会は、教育改革にあらゆる援助を惜しまないつもりです。8月29日の山桜会と大手前中高の先生方との懇談会、10月12日には、茨木中高のPTAや先生方との懇親会をそれぞれ開催し、意見交換をさせていただきました。卒業生として、教育改革推進のために何か必要なのか。山桜会として何ができるのか。
これらを模索しながら懇談を進めていると、追手門学院が掲げる高邁な教育理念を一人一人の生徒にたたき込む努力。教育者としての情熱。生徒をリードする気迫。そしてこれらをバックアップするための、ptaと卒業生の協力。これらのいずれもが不可欠であると改めて認識した次第です。いまでも先生方の涙ぐましい努力は、大いに評価したいところです。
しかしながら、勝負すべきは追手門内部での評価でなく、関西全域、あるいは日本全体の学校が相手です。教育界におけるサバイバルゲームの中で、追手門学院が、創立115年に向かおうとする伝統に見合う実力をどこまで蓄積させられるか、ということでしょう。1日も早く収穫の時期を迎えたいものです。
山桜会 会長 川 原 俊 明
2002年10月22日