辻直美(茨高36期)
私は国際災害レスキューナースです。災害が起きると現地に入って被災者のレスキューをする、現場でナースの育成指導しています。他にも他職種に向けての講演、執筆などもしています。
大阪市消防本部出版の大阪消防には3年ほど連載を、航空自衛隊から発行される「翼」に3本、寄稿させていただきました。医療以外の分野でレスキューの話をさせていただく事は非常にありがたく思っています。15年ほど前からは、民間に向けての防災教育も手がけて、今では行政や企業からの依頼で防災教育に力を入れています。
もともと私は市民病院で看護師をして阪神大震災で被災しました。その後、聖路加国際病院救命救急部に転職し、地下鉄サリン事件の対応に追われました。私には高校時代から将来は戦地で働きたい、海外青年協力隊で働きたいと言う夢がありました。
当時の追高から看護師になるというのは非常に珍しく、進学するにも資料がなく困りました。でも自分がやりたい事は、自分で切り開く事を高校時代に学んできたので、実践できました。
今まで防災教育をしていても、なかなか皆さんには刺さりませんでした。しかし災害は今や身近にあります。地震だけではなく豪雨、豪雪もしょっちゅうあります。コロナ感染下での災害は備えなくしては対応できません。山桜会の皆さんが生き延びるためにもぜひ備えてください。備えるのはものではありません。スキルです。
日常生活の延長に防災を考える。家にあるものでなんとかする、なかったらプチプラで防災する。この考え方を3冊の本に思いを込めて書きました。皆さんに手に取っていただければ幸いです。
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