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第1回 山櫻古典冩眞機同好會 開催報告

「山櫻古典寫眞機同好會」発足に伴う初会合へのお誘い

第1回 山櫻古典冩眞機同好會

第1回 山櫻古典冩眞機同好會

皆さんは、子供のころ家の中にある時計やカメラを分解して親に叱られた事はなかったでしょうか。男の子はこういった機械いじりが大好きです。時計やカメラはどうして動くのか、中身の機械はどうなっているのかとても興味津々なのです。そんな気持ちを持ち続けたまま大人になった山桜会員がこの度カメラ同好会を発足させました。

この同好会は、所持するカメラを研究し、情報交換しようとするお気楽人間の集まりで、写真を撮ることを目的としたカメラクラブではありません。いうなれば、カメラクラベです。自宅の引き出しにお蔵入りしている昔々の思い出のカメラを持ち出して、思い出話や自慢話に花を咲かせてみませんか。

壊れたカメラも蘇るかもしれません。デジタルカメラ一辺倒の現在ではありますが、ここで近代工業の精華である写真機をもう一度見直してやろうではありませんか。

ご賛同いただける山桜会会員は、下記要領にて第1回の会合を設けたいと存じますので、ご参集下さい。もちろん男女を問いません。見学・冷やかしでもかまいません。

日 時 平成17年3月12日(土)午後3時より

場 所 追手門学院小学校本館2階 山桜会事務室

持参品 昔の写真機

ただし、電池がなくても撮影できるもしくは撮影できたであろう 写真機に限ります。〔壊れていても構いません。〕

日本光学工業・精機光学工業・六櫻社などの日本製、ライツ・ ホクトレンデル・ツアイスなどの外国製など何でもOK.です。

ミノックス判・ライカ判・セミ判・大判等フィルムサイズも問いません。蛇腹カメラ・二眼レフなど古いものほど大歓迎です

備 考 来校時、正門の守衛室にて受付を済ませたうえ入場してください。

会合の後近隣にて懇親会を用意します。

「山櫻古典寫眞機同好會」

発起人代表  秋 山 陽 彦〔小59〕

発起人  小 林 太 郎〔小75〕

発起人  香 山 恭 慶〔小83〕

第1回 山櫻古典冩眞機同好會 開催報告

平成17年3月12日(土)小学校会議室をお借りして、第1回の会合をもちました。

戸外は3月として珍しい雪交じりの寒風吹く悪天候でしたが、勝手気ままにカメラ自慢に歓談を重ねました。出席者のこだわりの逸品をご披露申し上げます。

大手前中高教諭の横井貞弘先生(大中高14期)が持参された蛇腹カメラはなんと小西六のパールⅣ型でした。このカメラは、1958年、世間の嗜好が一眼レフに移行する端境期に誕生したスプリングカメラです。セミ判スプリングカメラとしては当時どのカメラよりも優れていましたが高級35mmカメラの台頭で需要が伸びずすぐに姿を消した薄幸の銘機です。数も少なく今となっては稀少なカメラといえます。またこれは、阪口親平先生から譲り受けたものであると聞いてさらに驚きました。そして中高の生徒が虫眼鏡を利用して作成した手作りカメラとそれで撮影した写真をご披露いただき、カメラの原点であるカメラオブスキュラの原理を実践で生徒に説いていただいた功績は極めて大きいものと考えます。

当会発起人代表の秋山陽彦さん(小59期、大中2期)は、ライカコレクターとしても有名で数多くのカメラを所有されています。本日は、初回ということで、1932年製ライカⅡ型のⅢ型改造モデルを持参されました。この機体は、色ハゲ、手ズレなど全くなく状態は極めて良く、70年前に家一軒と同等の値段がついていたと言わしめた黒塗りライカの出荷時の姿を伝える貴重なものでした。また会合の様子をコダック・レチナⅢCでスナップされていました。

また小林太郎さん(小75期、大高18期)は、大きな体躯にあわせて、二眼レフの王者ローライフレックス2.8Fとプロ御用達のハッセルブラッド500CMを持参されました。ともにツァイスのプラナーレンズ付の美麗な逸品で、大企業の社長らしく風格のあるカメラでした。前秋、当会発起人三名がハッセルブラッドをそれぞれ首からぶら下げて洛中に遊んだことが楽しく思い出されました。

若手の櫻野起秀さん(中14期、高36期)は、一眼レフは、ミノルタを除く各社のカメラを所有されているようで、今回は、ニコンF3チタン、オリンパスOM-3チタン、ペンタックスLXミレニアムエデッションの三台を持参されました。ともにf1.2の高速レンズを装着して、堂々たるラインナップをご披露いただきました。一眼レフについては、並々ならない意気ごみと愛情を感じました。

私は、撮影するよりいじっていてこれほど楽しいカメラはないと常々思っているコンタックスⅠ型(1935年製)を持参しました。これは、現在京セラが扱っているコンタックスのご先祖様というべきものです。戦前、ドイツの最大光学メーカーであるツァイスイコンが新興勢力のライツにその力の差を見せ付けたといわれるカメラで、いまでも愛好者が多いことで知られています。

なんだかカメラの説明のようになってしまいましたが、事務局の西田さんにもお付き合いいただきまして、楽しい一時を得ましたことをご報告させていただきます。

次回開催時も今回同様ホームページ等でご案内差し上げますので、皆様お気楽にご参加ください。

また、末尾になりましたが、本会合のご案内を大先輩に差し上げたところ、次のような丁重なご返事を頂戴いたしました。

香 山 恭 慶(小83期・大中高26期)

山桜会 秋山陽彦 様

京極与寿郎

古典写真機同好会の発足おめでとうございます。

私は、出席できませんが、一筆します。

偕行社小学校を卒業して、生野中学に進んだ頃、買って貰ったのが、当時の「ベス単」「パーレット」でした。常焦点、単玉、露出は晴・曇・雨程度の目安で、写っていれば、儲けものといった程度でした。フイルム枠を調整したり相当使いこなした思い出があります。

その後、「ベビーパール」「セミイコンタ」「コダック・レチナ」などから二眼レフ全盛時の「ローライフレックス」。今はすべて手許には残っていません。

その後、オリンパスの設計思想に惚れ込んで、「オリンパスペン」「オリンパスペンF」「オリンパスOM1」まで。

電池がなくても撮影できるもの――というコンセプトはなかなか良いと思います。

ただOM1は露出計に水銀電池を使うのが製造禁止になりもう使えない状態です。

大口径レンズをつけて、ファインダーでピタリとピントを合わせたときの快感は忘れられません。

今は、重いカメラは駄目で、コンパクトデジカメだけ。手軽な代わり、物足りないがやむを得ません。

以上取急ぎ、感想まで。

注 京極與壽郎さん(尋常小44期)は山桜会評議員

山桜古典写真機同好会 発起人代表 秋山陽彦 様

2005年2月26日

拝復 貴会ご案内を戴きまして有り難うございました。

小生クラシックカメラにどっぷりつかっている人間ですので、貴会ご発足にお祝い申し上げます。小生はもう関西に帰ることは御座いませんのでそちらでの会合に参加させて頂くわけには参りませんが、参考資料などを同封させていただきます。

ところで私は昭和20年敗戦の年の卒業、56期生ですが、兄二人も同窓です。

(中略)

私の二人の兄は山水中学(最初は偕行社中学で発足しましたが、すぐ山水中学に変更)に進みましたが、私は四条畷に進学後大阪の高津に転じました。兄二人は大学の先生で70過ぎまで現役でしたが今は引退しております。

私は商社から機械メーカーに転じ63歳で常務引退後カメラの本を書き始め現在でもカメラレビュー、クラシックカメラ専科で書いております。

全日本クラシックカメラ(AJCC)に入会十年、最近は35年の歴史のある「日本手作りカメラの会」の会長をやっております。海外のクラブの会員でもあり、寄稿も致しております。

現在AJCCではクラシックカメラによる写真展を銀座の画廊で開催約50点の出品があります。これは毎年銀座松屋で行われる「中古カメラ市」に時期を合わせて行っております。秋にも写真展を開いております。

昨夜完成しました「日本手づくりカメラの会」の会報も参考までに同封致します。当会会員は、勿論関東圏ですが、名古屋、新潟、秋田、北海道にも会員が散在します。貴会今後のご盛会を祈願しまして筆を措かせて頂きます。

敬具

馬淵  勇
注 馬淵 勇さん(偕行社学院56期)はクラシックカメラに造詣が深く、コレクションカメラは500台。また文面以外にも「クラシックカメラ便利帖」「クラシックカメラ埋もれた銘機たち」など著作多数。

2005.03.22