平成16年8月7日に 大阪府立 千里救急救命センター所長 藤井 千穂 氏 (中6期)を講師にお招きし「命を救う」という演題の講演をしていただきました。
救急と言えば、ともすれば救急医療機関以後のことが取上げられがちですが、救急病院に患者さん を搬送するまでがもっとも大事なのではないか。急病の方を見たら、病院へ送るまでに我々はどうすればよいのか、といったことに関する大変興味深い内容の講演会でした。
当日は、追手門学院大手前中高 視聴覚室 がほぼ満席となる状態で多数の方に参加して頂きました。
参加者からは以下ようなのご感想も頂いています。
特に印象深いことは、心肺の停止があっても、直ちに適切な応急処置をとれば、人間の命は助かるものだ、ということでした。
ますます高齢化社会になっていく日本の社会では、生命の危機にさらされたとき、診察に駆けつけてくれる医師に頼るまでの間に、一人一人がお互いの命を助け合う精神を持つことが大切になってきます。
実際のところ、医者の到着を待っていては、命が助からない場合がほとんどではないかと思われるからです。講演をお聞きして実感したのは、勝負は、最初の10分程度だ、ということです。現実の生活の中では、そんな身近に、医者は待機していてくれないのです。
では、私たちにとって、どうすればいいのか。それは、基本的な応急処置の知識と技術の習得が必要と思われます。
人が急に倒れ、心臓停止と思われる緊急事態が発生した場合、すかざず、その人の心臓をマッサージするなど刺激を与える行動が必要です。
そのためにも、私たちは、普段から、人を助ける勇気と、最低限の応急処置を身につけるべきでしょう。
国も、応急処置に対する啓蒙活動と、救護処置を習得する機会を提供する必要があります。(川原氏)
当日は
1.先進諸国は「30分医療」から「15分医療」
2.わが国の実情
3.ドクターカー
4.ドクターヘリ
5.めざすは8分医療
6.BLS、ACLSの必要性
という章立ての参考資料も配付されました。
ご希望の方は山桜会まで連絡頂きましたら、FAXにてお送りさせて頂きます。
山桜会文化活動委員会主催 2004.09.29