コラム , 恩師のいま

「定年退職を迎えるにあたって」 仲野敏晴先生

「定年退職を迎えるにあたって」

 追手門学院大手前中・高等学校に勤めて35年(非常勤時代を入れると39年、本校の生徒だったときから数えると50年)が過ぎ、人生のほとんどを追手門学院の発祥の地である大手前で学校生活を送りました。勤務期間中、第44期生は中学3年間、第48期生と第54期生は中高6年間、第57期生は高校2年生からの2年間、第60期生と第64期生は高校3年間、第66期生は中学1年生の1年間、第72期生は高校3年生の1年間を担任として、また、第68期生は高校3年間を学年主任として関わりを持たせていただきました。これまで務めることができましたのは、生徒をはじめ保護者の皆様や先生方に支えていただいたからだと思います。感謝申し上げます。

 勤め始めた頃に、「将来必ず迎える生徒急減期問題」を考える機会があり、このままでは学校存続にかかわるということで、学校改革が本格的にスタートし始めました。能力別クラス編成としてSPクラスの設置、週テストとその補習、コンサルティング会社の提案で始まった中学入試のプレテストとアドバイス会、インターナショナルコースやバイオサイエンスコース・エクシードコースのコース制クラス編成、校内で開講する塾や予備校の授業などを経て、現在は常にアップデートする学校とスローガンを掲げ、SSやGA・GS・特進クラスの設置と探究活動に力を注いでいます。振り返ってみると、追手門学院大手前中・高等学校はずっと改革し続けている学校だなと感じています。今後は学校発展のための改革に合わせ、働き方改革も同時に進める必要が出てきました。本校がこれまでモットーとしてきた生徒一人一人を大切にする教育は勿論のこと、追手門好きでずっと勤務したいと思えるよう、教員も大切にする学校であって欲しいと願います。第27期生の私と第36期生の妻・第62期生の息子・第65期生の娘、家族4人の母校が更に発展しますことを願っております。

2024年4月吉日

 
仲野敏晴