小学校での36年、大学での6年を経て、この度追手門での勤務を終えることになりました。 山桜会の皆様からの多大かつ数多くのご支援の数々に、ただただ感謝するばかりです。多くの 教え子たちと学び舎で過ごした充実の日々は、いつまでも私の宝物です。
第14代校長(当時は部長)でいらっしゃった山上重信先生は、実に51年のご在職でした。専任 ご勇退のバトンを私が受け取る機会に恵まれました。山上先生からは、偕行社からの伝統を 継承し、文書化して後世に広く伝えることを託されました。何とか責務を果たし、追手門を卒業 させていただくことを、ここにご報告いたします。 祖父は私が通う公立小学校の校医でした。私の小学校教員になる夢は、子どもが大好きで優しかった祖父の影響が大きかったです。陸軍軍医だった関係で大阪偕行社や附属小学校に詳しく、事ある毎に大阪 偕行社附属小学校で行われていた教育の素晴らしさを聞いていました。これらは後の『百年小史(戦前編)』や『片桐武一郎 小伝』作成に役立ちました。
偕行社と追手門に脈々と流れる栄光と伝統を語る時、先賢諸氏の努力を十分に理解し感謝すること、学校のさらなる発展の 為に日々の精進を忘れてはいけないことを祖父から何度も聞かされ続けました。孫である私への最高の 応援歌だったと今になって感謝しています。
今後は追手門への応援団の一員として、子どもたちを側面 から見守って参ります。本当にありがとうございました。
東田 充司