恩師のいま(過去掲載分) , 茨木学舎(過去掲載分)

始めまして、久し振り、そしてよろしく 茨木中高 阪本 龍夫

茨木中高 阪本 龍夫

茨木中高 阪本 龍夫

冬真っ盛り。でも大地や樹木の内では春が胎動し始めています。

鉛色の空に咲く寒椿の赤、雪の中から芽を出すフキノトウ。厳しさに耐えた色の美しさが際立ちます。

今、追手門だけでなく、私学にとって、いや日本全体において厳しい状況が続きます。その中で追手門は改革を進めています。制服も変わりました。意見はさまざまあるでしょうが、私たちの意気込みの表れなのです。でも皆様にとっての、懐かしい良い伝統も大切にしています。

昭和50年大学を卒業後すぐに追手門に勤め、もう27年目が終わろうとしています。生徒と生活を共にしてきて、いつの間にかこんなにも時間が経ちました。その間クラス・学年・クラブなどで知り合った皆さんのことは心に残っています。

現在は高校1年1組の担任です。また自治会を主担しています。

クラスは総合コースの中で成績上位者が集まっています。新しい制服を着て昔ながらの教室に座る彼等を見て、変化の波を実感した1年でした。以前より勉強を中心に生活がなされています。でも友達関係を重視することは変わりません。

クラブは着任以来、演劇部の顧問です。この27年間、高校演劇コンクール全国大会に2度出場しました。近畿大会にはこの10年に8回出場し、常連校として全国的に知られています。大阪府130校の代表校になるのですから容易な事ではなく、名が知られ過ぎたことは審査員の厳しい評価に繋がります。それに負けない為に部員共々苦労しています。校外での公演もありますので、是非御覧いただきたいと思います。感動と高校生の情熱をお届けします。

追手門・私学を囲む環境は厳しさを増すばかりです。ですが、少子化が進む中で高校は受験生総数も専願者も増えました。厳しさをバネとして、学校が更なる発展を遂げるよう頑張っています。

冬の突き抜けた青空の高みに向かって吹き上げる。そんな風のごとく追手門が発展するよう、皆様のお力添えをお願いします。

2002年3月6日