withコロナ , 卒業生だより

withコロナ~闘う卒業生~ vol.005

茨木中学14期、高校34期卒業 大隈義道

私は消化器内科医として研鑽、大学院での研究を経て2004年より尼崎市北部で叔父の医院を継承、内科を中心に地域のホームドクターとして地域医療の一翼を担っています。

さて、2020年早々に始まったコロナ禍ですが、1年が過ぎようとしています。

当院も大きな影響があり、マスク、手袋、アルコール、体温計まで必要な物品がほぼ手に入らず、僅かな備蓄分や業者さんからの協力でも綱渡り状態でした。

医院近く全国ニュースで報道された大規模クラスター感染があり、通院される方の感染への不安や恐怖に対し、入口へ看護師を配置し受診時全員の方へのマスク着用(お持ちでない方への提供)アルコール消毒、検温のお願で安心して通院頂く対応やその時点での正しい知識感染予防の説明も大きな役割だったと考えています。

スタッフに対しても正しい理解のために院内勉強会行い、発熱者対応のシュミレーションなども行いました。

第一波後少し感染者数落ち着きがあり、冬に向けての衛生用品など備蓄や非接触体温計、オゾン空気清浄機の購入、感染者用仮設診察室の設置などの対策を行いました。

特に大変だったのは夏の往診での発熱対応で、アイゴーグル(花粉症用メガネで代用)N-95マスク、ガウン、手袋着用での診察は暑さという難敵が加わり、汗ダクで痩せる思いでした。

当院でも寒さと共に発熱者の受診が増え、コロナ感染症を念頭に対応せざる得ない状況で最近の感染者数の爆発的増加は不安材料す。

今回のコロナ感染で感じたことは、ある意味人の心の中が色々見えたり、感じたりした事が多かった気がします。多くの方に励まされ、積極的に協力頂き、感謝されここまで辿り着いた印象です。

ここ尼崎を含めた阪神間も病床逼迫状態で、いかに感染を回避するかも大切ではないかと思っており、今後通院中の方やスタッフへの感染予防対策、自身も飛沫を浴びないように、手洗いの徹底など気を緩めずに行い、来るべき感染終息まで地域の方と共に走り抜きたいと思います。