木村裕美(旧姓 佐々木)茨高34期
新年を迎えてから急に寒さが厳しくなりましたが、
私は短大卒業後から幼稚園教諭として8年勤務の後、結婚退職。
幼児リトミック講師を5年ほど勤めた後、預かり保育の担当として現在の幼稚園に勤めて7年目になります。
我が子が幼稚園児の頃や自分が現役の頃と違って働くお母さん方が随分と増え、預かり保育へ参加する園児数も年々増加しています。今、勤めている園は保育所と合体させた「こども園」ではないのですが、昔から最長19時迄の延長保育をしていて、夏休みや冬休み等も預けられる事から、3歳から保育所から転園してくるこどもたちが沢山います。園児数は560人程のマンモス幼稚園です。
昨年度、2月に生活発表会はなんとかこなし、3月の卒園式の準備を進めていましたが、公立小中学校の休校が決まり、文科省管轄の幼稚園も休園することになりました。
急な決定で、保護者へは緊急メール連絡、翌日は年長組とのお別れ会を急遽園庭で。
いきなりのお別れでした。
それでも、卒園式だけはしてあげたいと、2クラスずつ3回に分けて正門から入って裏門から出て貰い、完全退出後に次のクラスに入って貰うドライブスルー形式で挙行しました。
その後も預かり保育だけは継続させていたのですが、預かれるのは新2号認定児(保育所に入れる資格のある子ども)のみ、当日朝の受付時にその場で検温、体調チェック、咳のある場合は預かれない、といった体制でした。
それも4月の緊急事態宣言で全て停止。私も自宅待機となりました。
再開したのは小中学校と同じく6月。
分散登園の後、やっと通常保育に戻りました。
再開後、暫くは全員マスク着用での保育でしたが、熱中症の心配が出てきて、子どもたちのマスク着用は各ご家庭の判断にお任せすることに。
今、殆どの園児が幼稚園内ではマスク無しで過ごしています。
職員は猛暑の外遊びでもマスク着用でした。
手洗いうがい消毒は習慣付いていますが幼稚園児にソーシャルディスタンスは難しく、どうしても濃厚接触な毎日です。寂しくなって泣いてしまう子、疲れて寝てしまう子、甘えて膝に座ったり背中に乗ってくる子…。
手を繋いだり抱っこしたり、子どもたちと関わる以上、スキンシップは必要不可欠です。
ご家族がコロナに感染した場合は1週間出席停止、感染していなければその後、登園可能。ご家族が濃厚接触者の場合はご家族が感染していなければ登園可能。
保護者の感染は一件あったのですが子どもへの感染は無く、今のところ平穏に保育させて貰っています。
今、子どもたちは生活発表会へ向けて練習に励んでいます。
また緊急事態宣言が出るようですが、1学期の大きな行事が全て中止になってしまった子どもたちがまた我慢我慢の生活に戻ることがないように、またいきなりのお別れにならないようにと心から祈っています。
皆様もどうかお元気で。
早く、また日常生活に戻れますように。