大手前学舎(過去掲載分) , 恩師のいま(過去掲載分)

追手門学院大手前中高等学校 数学科教諭 仲村 忠士

今日は 2005年6月30日(木)。もうすっかり21世紀です。最近で一番嬉しいことは、学校の職員室が禁煙になった(2年前から)こと。かつ、町のいろんな喫茶店やレストランが続々と「禁煙」が前提の店となっていること。煙草の副流煙は食事の味を著しく汚します。一人前に常習的喫煙者だった学生時代でも、150円の餃子定食を食べながら、向かいの席の友達に向かって「食事中の煙草をやめてくれ」とお願いして顰蹙を買っていた偏屈者の私です。実は今でも味を堪能したいときは、隣の席の見知らぬ紳士に向かって、同じ事をお願いしたりしております。幸いなことにこれまでトラブルになったことはありません。が、ヒヤヒヤものだと本人も思います。そういう私にとって、とある喫茶店が「全面禁煙」を打ち出したのは本当に大歓迎でした。それからというものあちらこちらの飲食店が続々を全面禁煙となっていきました。日本に限らずアジアでは喫煙者の割合が多く、分煙社会なんて22世紀になってからやで、という悲観論を見事に覆してくれました。感謝感激です。

個人的には、2002年秋からお酒を止めました。退職したら、毎日酒びたりかもな、と自分でも思っていたぐらいで、お酒は嫌いな方ではありませんでした。止めるときはそれ相応の決心は必要でしたが、いざ止めてみると、自分はもともとお酒を飲まないほうが体質的にあっているんじゃないかと、ころりと納得してしまう身の軽さを実感しております。ところが悲しいことに、食事の味は落ちます。何を食べても味がイマイチなのです。てっちり、、、1980円の安物も、20000円の高級品も、味が一緒なんです。かえって安物の方が肉質が濃い味なのでおいしく感じてしまうくらいです。寿司全般、だめですね。あの京料理の極致=瓢亭の味も、なんや昔風やな、で終わってしまいました、残念!

アルコールで舌が麻痺していない分、味を厳密に感じているんだと思いますが、おいしさを楽しむ、ということが少なくなったようです。ただ、中にときどき、これはうまい、と感じられる店があります。なんばパークスのハンバーガー、梅田の坦々麺、天満の沖縄料理、伊賀上野のステーキ屋、、、何か安くて砂糖が大目の濃い口の味かもしれません。そういう店を探して、レパートリーを増やしていきたいと思っております。これはというお店がありましたらご紹介いただけるとありがたいです。

2005年7月5日