大手前学舎(過去掲載分) , 恩師のいま(過去掲載分)

教員3年目をむかえて 大手前学院大手前中高等学校 英語科 藤井 寿

私は追手門学院大手前教員3年目の藤井寿と申します。教科は英語を教えていまして、クラブはバスケットボール部の顧問を担当させていただいています。この度は私自身について少し紹介させていただきたいと思います。

まず最初に教科についてお話したいと思います。教科は英語なので正直、非常に大変です。本校の場合、中・高一貫教育なので、英語教師として必要な教科能力も中学英語教師、高校英語教師としての二つの要素を必要とします。厳密にいうと中学では会話中心の使える英語を目的とした授業能力、高校では大学受験の為の受験英語中心の授業能力です。従って、両方の能力が必要とされ、それらを極めるのにも倍の時間がかかってしまいます。また本校は小規模の学校の上、コースを細分化しており、英語も習熟度別の授業を行っている為に、1人の教員の授業担当が5~6種類にもなってしまい、質の高い授業をやろうとせっかく時間をかけて教材研究を行ってもほとんどの授業が一回限りで終わってしまいます。しかしその反面、英語教師としての能力を幅広く身につけることができるのは嬉しく思いますし、学校・保護者・生徒からの期待も大きく、非常にやりがいのある教科であると誇りに思っています。

次に学級担任を経験してみての感想について述べたいと思います。実際、手を焼く生徒が多いことは事実ですが、みんな根はいい子で、素直な心をもっていると思います。私自身まだ2年目でまだまだ担任として能力不足なところはあるのですが、一生懸命にやっていると生徒達はそれを理解してくれて、しっかりと認めてくれているからです。学級担任として、生徒指導、学習指導、叱り方、ほめ方、指示の出し方、トラブルの解決の仕方等、学ばねばいけないことは山ほどありますが、生徒の為に少しでもはやく身につけていきたいと思っています。

最後にこの学校の先生方について感じたことを書きたいと思います。それは、非常に教育に関して真剣である先生方が多いということです。教師という職業を、仕事という枠をこえて取り組んでおられます。また、全員の先生方が人間的に温かく良い先生で、このような職場で働けることを嬉しく思うとともに、非常に感謝しております。まだまだ教科面でも担任面でも至らないところはありますが、先輩の先生方と共に働くことで乗り越えていけるように思いますし、また一つでも多くのことを学んでいきたいです。

これからも一日一日を精一杯努力し、少しでも良い教師になれるようにがんばっていきたいと思います。

大手前学院大手前中高等学校 英語科 藤井 寿

大手前学院大手前中高等学校 英語科 藤井 寿

2002年4月8日