「退任のご挨拶」
前初等中等教育長 佐々木実
初等中等教育長と言いましても、皆さんにはすこしおわかりにくいのではと思われます。
追手門学院においては、こども園、小学校、二つの中学校、高等学校の、所謂「初等」教育・「中等」教育の統括責任者にあたります。私は新設されました、その「初代」の教育長を仰せつかり、任期の3年間を終え、この3月末をもって退任させていただきました。
追手門学院にはおよそ40年近くお世話になりました。謙遜からではなく、非力な私が長年勤めることができましたのは、皆様のご支援があればこそと有り難く思っております。
現代は、社会が進む方向を自分たちが賢明に判断して決めていかねばならない時代となっています。教育基本法第一条にも「人格の完成」と平和で民主的な「社会の形成者」の育成が教育の目的とされています。どういう社会をつくるのか、そのために教育はどうあるべきなのか。追手門学院としても引き続き、より知的で開かれた議論ができる土壌をつくっていくことが大切であると思います。