追手門学院卒業生として、「還暦」の冠をつけた大々的な同期会は、初めての試みでした。還暦同窓会が開催されたのです。
団塊の世代として、60才を迎え、あるいは近々迎えようとする小学校71期、大手前中高14期の同期会でした。平成19年11月12日(土)午後6時から、ヒルトンホテルにおいて、先生方14人の御参加を得て、総数100人が集まり、盛大な同窓会となりました。川口正弘代表幹事を中心に、何回も準備会を重ね、クラスごとの幹事さんにそれぞれのクラスの仲間に参加を呼びかけていただいた結果、40年ぶりあるいは50年ぶりに再会できた仲間が何人もいました。
同期とはいえ、小学校だけ、あるいは、中高だけの卒業生など、かならずしも、集まったみんなが顔を知っているわけではありません。しかし、友人の友人もまた、友人です。それなりの人と人の繋がりが、みんなで懐かしかった在学時代を語り合い、楽しく記念に残る思い出を作ってくれました。「還暦」とうたった同窓会だけに、当初、女性陣に抵抗感があったようですが、同期であれば、男も女も同じ年であることに変わりはなく、最後は、参加者全員が一体となって盛り上がった同窓会となりました。
参加者の多くが持ち寄った品は、ビンゴゲームの景品となり、会を盛り上げる一つの材料になりました。午後6時から始まった会合も午後9時まで延々3時間に及びました。それでも時間が短く感じられ、続く2次会も大半が居残り、話が尽きない一日でした。 今回の還暦同窓会の開催にあたり、私なりに感じたことがあります。
近時、小学校、中高を中心に、学院でも、20才を記念した成人式同窓会が開催されています。学院を卒業して数年後の出会いも、また楽しいものです。 しかし、その後、社会に出て多忙な時期に入ると、同窓の集まりに出席することがなかなか難しいことが多いようです。でも、私たちの人格形成期に集まった仲間は、良かれ悪しかれ、生涯の仲間です。人生の転機となり、再出発を目指す還暦の時期に、もう一度、自分のルーツを見直し、友との再会を楽しむのもいいことではないでしょうか。私たちの今年の還暦同窓会の成功と喜びを、次年度のみなさんにも引き継いでいただければと思います。小学校72期、大手前中高15期のみなさん、ぜひ、企画してみて下さい。
校友会 山桜会 会長 川原 俊明