小学校

小学校 笹井先生の「恩師のいま」

卒業生の皆さんへ

追手門学院小学校 笹井由美枝

皆さん、お元気ですか、小学校の笹井です。小学校は今年百二十五周年を迎えました。一年生は百三十期生です。

私が何故教職を目指したのかというと、まず学校が好きだったことです。毎朝一人で起きて開門前の学校へ行き、門が開くのを待っていました。もちろん六年間皆勤です。加えて、小学校三年生の時に、新任でいらした女性の先生が大好きでした。その先生への憧れもありました。好きな職業につけたのは本当に幸せです。ですから、毎日学校に来るのがとても楽しみです。疲れていても起きられるのです。

皆さんの中には、よく叱られたと記憶している人がいるでしょう。叱った次の日は、「あの子、学校へくるかな」と心配します。登校してくると、ホッとします。

一年目に担任した九十八期生から今担当している百二十八期生まで、どの子も大切な教え子です。卒業生の皆さんとは、なかなか会うことができませんが、皆さんが元気でいることが一番の喜びです。

さて、皆さんの夢は叶いましたか。叶った人もいるでしょう。夢に向かって階段を上ろうとしている人もいるでしょう。もがき苦しんでいる人もいるでしょう。私の場合は教員になりたいという夢は叶いました。でも始まりはここから、子ども達との触れ合いは今も悩む毎日です。

夢を叶えるのは大変なこと、それを継続させるのは更に困難なことです。学校が好きな私でも、しんどいとき、悩んだ時がありました。学校へいくのが辛くなった時、私は「今日だけは行こう」と考えます。今日だけと行ってみると案外何とかなって・・・という感じです。

早いもので私が小学校へ来て丁度三十年が経ちました。好きな職業とはいえ、よく続いたものです。こんなに長く小学校に居られたのは、皆さんとのたくさんの思い出があったことと、小学校の先生方に導いていただいたからだと思います。

卒業生の皆さん、「やり遂げる勇気を持つなら夢は叶う」皆さんの一生懸命を応援しています。

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