『恩師のいま』 / 浅野 真一郎(社会科)
追手門学院中高等学校に着任して、今年で12年目となります。1年目は社会科非常勤講師として、高校53期生の日本史を担当したことから追手門学院での教員生活が始まりました。その後、高校54期生高2・3、55期生高3、58期生高1の担任をさせていただきました。そして、59期生では高1・2・3と初めて持ち上がりで3年間、高校入学から卒業まで担任として関わらせて頂きました。現在は、高校62期生に高1の時から学年主任として関わり、いよいよ卒業後の進路決める受験の時期を迎えているところです。
日常、学校の中で、12~18歳の中学生・高校生とばかり関わっていると、いつまでも若い気持ちでいて、自分自身まったく変わっていないような錯覚をしてしまいます。しかし、不意に卒業生が訪ねてくれ、「今年は成人式を迎えた」「教育実習に来ました」「就職が決まりました」「結婚しました」・・と近況を報告して下さると、「皆さんが成長した分だけ、確実に自分も年齢を重ねているんだな」と実感してしまいます。
また、現在接している生徒の皆さんの中にも、保護者の方やご兄弟が追手門学院の卒業生だという方も、本当にたくさんおられます。改めて、この教員という仕事は、ひとりひとりの生徒と向き合うことから始まって、多くの方々とのつながりを広げることのできる、素晴らしい職業だなと実感いたします。そして、この「追手門」というホームグラウンドを共有できるつながりの輪が広がっていることをうれしく思っています。
私のいる茨木学舎、着任当時はまだ旧校舎でありましたが、学院120周年記念事業の一環で、教室棟は非常に明るく開放的な新校舎に生まれ変わりました。また、中高ともに新コース制が導入され、学習改革の取り組みも第3期と位置づけ、さらなる発展を目指しています。こうした動きは茨木中高だけのものではなく、学院の各学舎全体の動きであり、かつ各学舎が今まで以上に連携することで、さらに大きく発展しようとしています。
追手門を巣立った皆さんが母校に戻られた時、成長された皆さんに負けないよう、母校も成長し続けます。どうかその学院の姿を見に、また後輩たちを励ましに、顔をのぞかせて下さい。