小学校(過去掲載分) , 恩師のいま(過去掲載分)

「天命を知る」追手門学院小学校  森 義和

山桜会のホームページ開設おめでとうございます。開設にあたり、”恩師の今”というコーナーを設けたということでご依頼がありましたので、この機会にどの様なことをしてきたか知っていただこうと筆をとりました。

(1)はじめに

小生は、昨年で論語でいう ”天命” を迎えました。振り返ってみても、あっと言う間の人生51年であり本校勤務27年でした。高学年の教科担任制では理科を教え、クラブではバドミントン部や視聴覚部を指導してきました。校内全体の仕事としては、20年前からコンピュータを導入したり、ワープロを普及させました。建設では1~3期工事の建設委員としてかかわり、教育工学室・LL教室の設計から教材提示装置・本館システム化など教育機器設備の具現化に尽力してきました。全国的にも最先端の設備であると自負しています。またこのような先端の道を拓く仕事にタッチしようと追手門に勤め、今まで継続できたことをうれしく思っています。

(2)卒業させた期生

その間には、88期生・95期生・100期生・102期生・104期生・108期生・110期生を卒業させることができました。お蔭で、同窓会や父母の会がたびたび行われ子どもたちの現状を聞かせていただくと、保護者の方の苦労がかいま見られたりしますが、どの方も成長を楽しみに頑張っておられる様子がわかりました。振り返ってみますと、教えているときは将来どのようになるだろうかと不安を持ちましたが、担任をさせてもらった可愛く元気で悪戯な子も立派な責任のある大人になっていました。安心してください。(笑い!)みなさんとの縁ができ、一生のつながりができたことに喜びを感じています。特に追手門の良さは、末永くつき合っていける先生・友だちを持っていることだと思います。ファミリーな雰囲気のある温かい繋がりがいつまでも続くことを願っています。

(3)現在教えている子どもたち

現在は、114期生の5年生主任を担当しています。子どものエネルギーをもらいながら、日々元気でやってこれているなと実感している今日この頃です。そのほか、鳥小屋のヒナも見ています。最近、卒業生から寄贈していただいた孔雀の番(つがい)が卵を産みました。8月末に4羽のヒナが孵化(ふか)しましたので育てています。すくすく育ちますので、毎日見るのを楽しみにしています。いまでは親とほぼ同じ大きさになりました。

(4)卒業生はよく努力する

卒業してからの様子をいろいろ聞き、入ってくる情報によると、101期生と102期生とで8人の東大生が生まれていたり、資格のいる厳しい道に進んだり、ボランティア活動で国際的な活動をしたりと困難な道に意欲的に挑んでいます。卒業してからもいつまでも忍耐強く勉強していると感心させられます。益々の活躍を祈っています。

卒業生の中に最初に教えた88期生の寺谷氏が”NHKのJOBK”でアナウンサーをしてニュースを読んだり番組の司会をしたりしています。いつも活躍する姿が目の前で見られますので、手に力がはいっている事があります。皆さんも応援してあげてください。(本人に頼まれていませんが・・・・。)

※原稿を提出する前日にヒョンなことで連絡がとれびっくり!1月末で退職。今後独立して民放やラジオに出るそうです。(「なにわのアナウンサー」として)

(5)プライベート活動

個人的には、バドミントンの選手として40才過ぎまでプレーをし、同時に大阪教職員バドミントン連盟理事長として30周年事業をやったり、大阪府小学生バドミントン連盟を創設したりしました。続いて、大阪バドミントン協会の仕事を副理事長として10年勤め、「なみはや国体」開催と協会50周年記念事業をやり遂げ、一昨年退任しました。

ゴルフは趣味で少しやっていましたが、2年前からラケットをクラブに持ち替えました。足腰を鍛える意味でも本格的にやっていこうかなと取り組んでいます。一緒にラウンドして教えてください。

(6)昔の思い出

勤めて直ぐに、5年は組の担任をして理科を担当し、よく遊び・よく学び・いっしょに楽しんだ事が思い出されます。苦労も多かったが、記憶に残ることも多かった。放課後、残ってソフトボールをやったり、遅くまで残って特別勉強をしたり、中庭の池掃除をしたり、少しの規則破りにこだわって注意をしたり、今思えば笑い話になるようなことかもしれませんが、一生懸命一途に訳も分からずやっていました。

(7)最後に

この歳になり、青春の多くを学校に捧げてきた自分にとって、何が財産として残っているかを考えてみると、やはり卒業生ですね。大人になっているので大人扱いしないといけないのですが、小学生時代のつもりで話すと話しやすいですね。(勘弁してください。)

今後も機会あるごとに本校をたずね、尚一層の母校の発展を見守ってください。そして、みなさんの子どもや孫を本校に入学させてくれることを願っています。

最後になりましたが、皆様のご健康とますますのご活躍をお祈り申し上げます。

屋久島にて

屋久島にて

2002年2月9日