私は中学2年生・インターナショナルコースの生徒たちが参加するカナダでのサマースクール(Wynchemna International Language)の引率として同行してまいりました。
本年度から追手門学院大手前中高等学校に赴任したということもあり、正直なところ「わたしでいいのかな?」と躊躇する気持ちがあったのですが、校長先生より直接お話をいただきましたし、私自身にとっても有益な経験ができると思いましたので、承諾させていただきました。
カナダでのサマースクール(Wynchemna International Language)は、日本をはじめ、韓国、中国、台湾の生徒やメキシコ、ドイツ、フランスなどの様々な国の学生が参加しており、「Second Language」としての英語を学習する3週間のプログラムです。
サマースクール中、生徒たちは大学の寮(ドミトリー)に滞在し、午前はレベルに応じて班分けされた英語のレッスン、午後からはActivityと呼ばれる「課外活動」の時間となっています。Activityは多種多様のスポーツを経験することができます。日本ではなじみに薄い、インラインスケート・アイスホッケー・ラグビー・クライミング・カヌー・カヤックなど私自身もそうだったように、ほとんどの生徒がはじめて体験するスポーツに戸惑いながらも楽しく参加することができました。
英語の授業でNativeの先生から基本的な英語を学び、Activityでスポーツなどを通して、日常生活の英語を活用する・・・実に実践的なプログラムだと感じます。
また、期間中ロッキー山脈近辺でのキャンプ生活もプログラムに含まれており、色々な国の学生とテント張ったり、洗い物をしたりキャンプファイヤーを囲んだり、テントで寝たりと、それらの共同生活を通して文化や生活スタイルを語り合っていたようです。
帰国時の飛行場では他国の生徒の話で盛り上がり、別れを惜しむ涙を流し、円満の「楽しかった!」という表情で3週間の生活を振り返っていました。
確かに、英語を「Second Language」として使用している学生と比べ、本校の生徒たちの英会話はカナダの先生方や、私や他の学生たちに対して、ギクシャクした単語のみでの英語が多かったと思います。しかし「英語を口に出してしゃべる」ということ自体、日本人は苦手である、ということを考えれば、格段の進歩ではないかと思われます。
楽しく英語を話す⇒意思が通じて会話が弾む、という「楽しみ」を理解した生徒たちは、今後の楽手に大きな影響を与えたのだろうを確信しました。
彼らは今後、イギリスに短期・長期留学をします。この貴重な経験を今後につなげていってほしいと思いますし、私も彼らのこれからの飛躍に協力していていきたいと思います。
2002年12月9日