恩師のいま(過去掲載分) , 退職OB/OG(過去掲載分)

大西 正彦先生

卒業生の皆さん、元気ですか?

この夏、111期4年に組の同窓会がありました。急な呼びかけにもかかわらず半数近くの人が元気な、ちょっぴり大人になった姿を見せてくれました。

でもまだ高校1年生。昔話に花を咲かせるというよりも、「今何してる?」とか「何を目指してるの?」とか、前に向いた思いを語り合った感じでした。とても楽しいひとときでした。

小学生のときに書いた作文や文集、まだ置いてありますか?

思えば、皆さんにはよく作文を書いてもらいましたね。毎日作文を宿題にした学年もありました。書くことで自分を振り返ったり、友達や周囲の世界を深く見つめたり、新たな発見をしたりすることができると考えたからです。

でも一番の理由は先生が皆さんの作文を読むのが好きだったから。皆さんの作文から気づかされたこともとても多かったですよ。

先生との交換日記のようなことをした学年もありました。あったできことを書いてくれたり、自分の秘密を教えてくれたり、時には悩みを打ち明けて一緒に考えたこともありましたね。

そんな作文や文集、交換ノートなどは決して写真やビデオでは残せない「心の記録」です。いつまでも大事にしてほしいです。

今、これをがんばっているとか、これなら自分は誰にも負けない、というものが何かありますか?

どんな小さなことでもいいからこれは自分が一番!というものをみつけ、「〇〇のプロ」というのを決めたことがありました。何かに自信を持てばどんなことでもがんばれるようになると思ったからです。「こままわしのプロ」、追手門らしく「あいさつのプロ」、「親切のプロ」、ほかにもたくさんのプロが誕生しましたね。教室廊下側の窓に「〇〇のプロ・□□さん」と書かれた紙を、外が見えなくなるほどいっぱい貼ったのを思い出します。

今、皆さんは何の「プロ」ですか?何か見つかるといいですね。

家族やまわりの方々に感謝していますか?

先生自身、追手門を「卒業」して2年になります。追手門では実に多くのことを学ばせていただきました。その後も多くの人との出会いが自分を高め、支えてくれていることを強く感じます。多くの方々のおかげで自分が今生きているのだと。皆さんも家族や親類、お世話になった方々、追手門でできた友人や今の友人など、まわりの多くの人たちに感謝の気持ちを持ってください。

「夢」を持っていますか?

時には、失敗や挫折も経験するでしょう。持つ夢が変わることもあると思います。たとえ、持つ夢が変わっても、いつも夢を持ち続けてください。そうすればきっと充実した毎日になるはずです。

先生も新たな夢に向かって歩みを進めています。皆さんも、自分の夢に向かって一歩ずつ歩いていってください。一度きりの人生を有意義におくるために。

2003年9月10日