7月12日(木)、会場となりました“熊魚菴たん熊”(OAPタワー店)には、午前11時の始まりを待ちかねていらっしゃったかのようにたくさんの皆様にお集まりいただき、お部屋は華やいだ雰囲気につつまれていました。
美しいマナーについてお話いただきましたのは、茶道裏千家正教授の藤井宗文先生です。先生は茶道のほか、華道、懐石料理、歌人、和学・・・と幅広いジャンルで活動されていますが、今回はこのような日本ならではの文化を生み育んだその根底にあるものから、マナーの意味などをわかりやすくお教えいただきました。お話は驚きと発見の連続であり、参加いただいた45名の皆様には、“日本文化の面白さと深さ”を改めて実感できた素晴らしいセミナーだったのではと思います。
マナーとは、600年の茶道の歴史の中で先達が失敗を繰り返しながら理にかなった所作を残し、今に伝えたものであること。そして作法とは、人と人とのお付き合いの潤滑油となるなるもの。また、日本文化の源は陰陽五行・五行循環によって成り立っているので、マナーもそれに即している等々。従って、そのことを知ることによって、“こんなときはどうしたら・・・?”という疑問も解けるということなど、興味は尽きず、1時間半のお話にも時間を忘れてしまうほどのひとときでした。
セミナーのなかでは、日ごろ疑問に思っていることなど、事前に用意させていただいた先生への質問にもお答えいただき、お食事の際のお椀の開け方や蓋の扱い、ナプキンの使い方やお箸の扱いなどのマナー、袱紗の使い方やご祝儀袋の決まりなど、随分勉強させていただきました。
お話の後は、熊魚庵たん熊『山桜会』特別お献立お食事会。お味はもちろん、目にも美しい京料理のお献立をいただき、皆さん大いに満足されたご様子。また、先ほどお教えいただきましたお食事のマナーを思い返し、今回はマナー申し分ないお食事会になったようです。
マナーとは、身につけていることによって、堂々と自信をもって行動できるものであり、その人を美しく見せる素晴らしい文化だということ。そして日本文化は欧米に比べて勝るとも劣らない優れたものであること。
陰陽五行という少し難しいお話からはじまり、マナーについての日々の小さな疑問にもお答えいただいた今回のセミナーを通して、私たちは多くの大切なことを学ぶことができました。
女性部会 鷲見部会長
更新日 2007.07.30