田井浩司(茨高34期、追大文学部心理学科22期)
寄稿させて頂くにあたり、新型コロナウィルス感染症に罹患された方々およびご苦労をされている皆様に心よりお見舞い申し上げます。
今回は、私の趣味のバンド活動、音楽の力について少し書かせて頂きたいと思います。
一昨年末から、コロナと言う目に見えないウィルスにより、我々の生活の前には非接触と言う目に見えない大きな壁が立ちはだかる事になりました。
それによりプロ、アマ問わず音楽活動の様相は一変し、現在も会場、関係者、出演者および観客が一体となり、音楽の灯を消さぬよう試行錯誤と努力が日々続いております。
話をコロナ禍以前、私の高校時代にまで戻しますと、茨高の文化祭「安威祭」では、通称「ラブイン」と呼ばれる生徒によるライブが体育館にて開催されておりました。
当時バンド活動をしている生徒達が、「ラブイン」出演を目指して切磋琢磨をしていた事が懐かしく思い出されます。
話を進めて、私の高校卒業から約25年後の2011年から2017年まで7年間、茨高30期の先輩方が発起人となり、31期、32期、34期、神谷先生が中心となり、「ラブイン・アゲイン」を千日前にあったライブハウス「アナザードリーム」にて開催致しました。
毎回約150名以上の卒業生や関係者の方々に会場へ足を運んで頂き、大成功と収める事が出来ました。
このライブを通じて、ご参加の皆様とは旧交を温め、またその後もSNS等で繋がりながら、人と人の輪が大きく広がって行きました。
さらに話を進めて現在、私は阪急茨木市駅近くにあるライブハウス「マリアナカフェ」を拠点とし、ライブ活動やイベントへの参加をさせて頂いております。
そこでは、3か月に1度、「ROCK SESSION」と言うイベントが開催されており、イベント主催者から発表される課題曲に、演奏したい曲と楽器のパートを申し込み、知り合いや初対面の方々と、リハーサルなし、一発勝負での演奏を楽しんでおります。
このイベントがご縁となり、人と人の輪が更に大きく広がって行きました。
ある日、私の友人が周りを見渡してこう言いました。
「音楽の力って凄い、普段出会うはずのない人達が、音楽を通じて永年の友人のように楽しそうにしている。」
話をコロナ禍に戻しますと、疫学的には非接触こそが感染拡大の防止策であり、開発されたワクチンを接種していない人とは、極力接触しない事が望ましいそうです。
しかし、本当にそれで良いのでしょうか。
私は音楽を通じて、人と人との繋がりの大切さや魔法のような体験させて頂いております。
それを踏まえ今必要なのは、分断ではない健全な社会生活と、一人ひとりが思考停止をせず自らの行動を考える事だと感じております。