中川 学 (茨高22期)
医師となって約三十数年多岐にわたる救急医として第一線で働いています。
コロナ・パンデミックの歴史的な時代に、医者として生きているということに何か運命的なものを感じており、今回経験したコロナ感染症や勉強会で使用した資料の一部をご紹介させていただきます。
救急外来では様々な患者さんが来院され、その中で当然のことながらコロナの患者さんも隠れており、当院は第2波で患者さんからクラスターが発生しました。
病院の総力を挙げこれに対応し終息しましたが、以来救急外来入院対象患者さんには、全例コロナ検査を行っております。医療従事者はレッドゾーンで治療していても、簡単に感染することはなく、これはコロナを勉強し感染対策を工夫、消毒などを徹底しているからでしょう。
基本的にウイルスの侵入は目や鼻・口の粘膜からであり、ここを守り感染を予防、人に移さないようにすることが大切です。職場環境・設備の工夫も大切で、写真に示すようにいろんなアイデアが役立ちました。現実的ではありませんが、国民全員がN95マスクをかけ消毒を徹底すれば、感染も激減することでしょう。救急外来にはコロナ以外の未知の感染症もたくさん隠れており、ある意味、このコロナ禍で、感染防備の重要性を再認識させられました。