山口 優(茨木中高 情報科)
卒業生の皆さん、お元気でご活躍のことと思います。私は今年、教員生活19年目(追手門学院中・高では16年目)をむかえ、毎日楽しく授業をし、充実した日々を送っています。2019年度より、慣れ親しんだ安威の地から東へ少し移動した太田東芝町に新校舎が建設され新たな追手門学院の歴史がスタートしました。私は現在、この新キャンパス1期生にあたる高校70期の学年主任として奮闘しております。(この原稿を書いている2022年3月中旬は、無事に3月1日に高校卒業式を終え、少しホッとしている時です。)
私の追手門での教員生活は、57期高2総合理系の副担任から始まり、57期高3総合理系、60期総合文理、63期Ⅱ類文系、64期スポーツ、67期スポーツの担任をさせていただきました。63期を除き全てが「3年間持ち上がりでの担任」という幸せな担任生活でした。当時はまだまだ若く、経験も浅いため多くの失敗をしてきました。今振り返ると恥ずかしい事ばかりで思い出すのも抵抗がありますが・・・(笑)。それでも、生徒・保護者の温かい理解や、先輩の諸先生方の丁寧なご支援、ご指導もあり何とか少しずつではありますが教員として成長してくることができました。どの期にも思い入れが強く、皆さんと過ごした日々は今でも鮮明に覚えています。皆さんは覚えていますか? 2学期途中から担任代理としてクラスを受け持ち、3学期最後のHRで皆さんに強いメッセージを残してお別れしたのに、4月の担任発表で再びそのクラスの正式担任になったこと(57期)。安威祭期間中にベランダに壮大なミニ四駆のコースを段ボールで作成し遊んでいたこと(57期)。「追大講座」という授業を担当の先生と喧嘩しながら1年間頑張って受講したこと(60期)。車椅子のクラスメイトも一緒に参加し絆を深めた歓送球技大会のこと(63期)。日々の授業状況チェックの為、ベランダからこっそり授業見学していたこと(64期)。クラブのミーティングになぜか担任の私も入って一緒に悩んだこと(67期)。皆さんと一緒に過ごした日々が本当に懐かしいです。
担任というある意味「一国一城の主」で過ごしてきた私でしたが、70期生の1年次より学年主任として3年間過ごし、現在に至ります。私自身、マネジメントや協調性に大きな課題を抱えたままの学年主任としてのスタートでした。何を頼りにしていけばいいのか?大きな不安の中、私を助けてくれたのは、やはり担任として過ごす中でずっと見てきた学年主任の先生方の姿でした。神谷 健先生からは「先読みの大切さ、指導計画の重要性」、阪本 龍夫先生からは「傾聴する大切さ、思考の重要性」、下川原 真紀先生からは「親目線の大切さ、家庭の教育観への理解」・・・等、多くの先輩学年主任から学んだことを必死でまねて3年間を過ごしてきました。学年主任としての3年間の初サイクルは終わりましたが、大切なのは「次のサイクルへ向け、どのようにこの経験を活かすか」だと強く感じています。
まだまだ長く続く教員生活の折り返しにも達していない私ですが、これからも追手門学院のため、卒業生の皆さまがいつまでも誇れる「母校」であるため、精進してまいります。