はじめまして。この春から社会科と高校1年生を担当しています吉田律子です。大阪府生まれの兵庫県育ち、現在は宝塚市在住です。大学院を終了後しばらく民間へ勤めていましたが、思うところあり、昨年から兵庫県の公立高校で教壇に立つようになりました。教員としては遅い出発かと不安もありますが、栄養と睡眠を沢山とりよく遊び、高校生のパワーに負けないよう努めています。趣味は、手近なところでは読書、食べ歩き、ドライブなどですが、今後始めたいことは沢山あり、映画鑑賞、水泳、フラワーアレンジメント、カメラ、バイク(小型)などです。さらにこの夏にスキューバダイビングを体験し、海のあまりの心地よさに衝撃を受け、ダイビングが生涯の趣味としてこれに加わる可能性が出てきました。身の持つ範囲で好奇心旺盛です。
本校へ着任して5ヶ月がたちましたが、昨今の私立学校の状況と将来を考える限り、「学校改革」を常に意識しながら(つまり何年か先に何らかの成果を出すためには今何をしなければならないかという視点で)日々の担任業務・教科指導を行わざるを得ません。
本校の学校改革には、進学レベルをあげることと、クラブ活動を含む特定の能力や個性を尊重し促進することのふたつの柱があると思います。これらはできるかぎり同時に行われていくのが理想だと思います。少なくとも現在のわがクラスの生徒を想定した場合、レベルの高い進学に対する執着を持つ者は少数に限られ、むしろ個性的な進路を選択するものもいるので、ただ進学レベルをあげることだけに限定してしまうとそれらの生徒の息がつまるだろうからです。きめ細やかな指導ができるということが本校のような小人数校の大きな特徴であり、しかも建学の精神である「社会に有為な…エリートの育成」は少数精鋭であればなお効果を発揮すると思うので、学校の取り組みとしての週テスト・特別補習等で全体の基礎学力レベルを底上げする中、まずは一クラスの担任として、ありきたりですが、生徒一人一人の傾向分析など各々の希望にあったきめ細やかな進路指導をしていこうと考えています。そしてその中で、自分の持つ、なけなしの財産(主に人的な)をできるだけ最大限利用できればと思います。
また学校改革は、教育方針やコースの改革だけでなく、学校の組織としての改革をも含んでいると思います。改革で新しい制度を導入すればするほど、連絡事項の確認は重要だと個人的に思います。それゆえ、とにかく分掌における連絡を今以上に密にし、共通理解の幅を広げ、業務が個人プレーにならないよう、また無駄な負担が相互に・個々人にかからないよう取り組んでいくべきだと思います。たとえば、毎朝職員朝礼の後に、各学年あるいは各分掌単位の朝の打ち合わせ時間を必ず設け(2、3分)、その日の連絡事項を確認することを習慣にする。また学年あるいは分掌ごとの白板をつくり、一日単位、あるいは数日単位で共通理解しておかなければならないことをそこで確認する(問題を起こした生徒の件、連絡事項、提出物の締め切り等)。私自身それらが気になりながらも、目の前の業務に追われてしまっているという実情です。今後なんらかの提案をしていきたいです。
改革には確かに年月が必要ですが、少なくとも担当学年の生徒たちが卒業する頃までには、「学校が活力にみなぎり良い方向へ進み始めた」という手応えを彼らが感じられるよう、具体的にアクションを起こしていこうと考えています。
2002年12月9日