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大手前中・高 吉田律子

大手前中・高 吉田律子

大手前中・高 吉田律子

はじめまして。この春から社会科と高校1年生を担当しています吉田律子です。大阪府生まれの兵庫県育ち、現在は宝塚市在住です。大学院を終了後しばらく民間へ勤めていましたが、思うところあり、昨年から兵庫県の公立高校で教壇に立つようになりました。教員としては遅い出発かと不安もありますが、栄養と睡眠を沢山とりよく遊び、高校生のパワーに負けないよう努めています。趣味は、手近なところでは読書、食べ歩き、ドライブなどですが、今後始めたいことは沢山あり、映画鑑賞、水泳、フラワーアレンジメント、カメラ、バイク(小型)などです。さらにこの夏にスキューバダイビングを体験し、海のあまりの心地よさに衝撃を受け、ダイビングが生涯の趣味としてこれに加わる可能性が出てきました。身の持つ範囲で好奇心旺盛です。

本校へ着任して5ヶ月がたちましたが、昨今の私立学校の状況と将来を考える限り、「学校改革」を常に意識しながら(つまり何年か先に何らかの成果を出すためには今何をしなければならないかという視点で)日々の担任業務・教科指導を行わざるを得ません。

本校の学校改革には、進学レベルをあげることと、クラブ活動を含む特定の能力や個性を尊重し促進することのふたつの柱があると思います。これらはできるかぎり同時に行われていくのが理想だと思います。少なくとも現在のわがクラスの生徒を想定した場合、レベルの高い進学に対する執着を持つ者は少数に限られ、むしろ個性的な進路を選択するものもいるので、ただ進学レベルをあげることだけに限定してしまうとそれらの生徒の息がつまるだろうからです。きめ細やかな指導ができるということが本校のような小人数校の大きな特徴であり、しかも建学の精神である「社会に有為な…エリートの育成」は少数精鋭であればなお効果を発揮すると思うので、学校の取り組みとしての週テスト・特別補習等で全体の基礎学力レベルを底上げする中、まずは一クラスの担任として、ありきたりですが、生徒一人一人の傾向分析など各々の希望にあったきめ細やかな進路指導をしていこうと考えています。そしてその中で、自分の持つ、なけなしの財産(主に人的な)をできるだけ最大限利用できればと思います。

また学校改革は、教育方針やコースの改革だけでなく、学校の組織としての改革をも含んでいると思います。改革で新しい制度を導入すればするほど、連絡事項の確認は重要だと個人的に思います。それゆえ、とにかく分掌における連絡を今以上に密にし、共通理解の幅を広げ、業務が個人プレーにならないよう、また無駄な負担が相互に・個々人にかからないよう取り組んでいくべきだと思います。たとえば、毎朝職員朝礼の後に、各学年あるいは各分掌単位の朝の打ち合わせ時間を必ず設け(2、3分)、その日の連絡事項を確認することを習慣にする。また学年あるいは分掌ごとの白板をつくり、一日単位、あるいは数日単位で共通理解しておかなければならないことをそこで確認する(問題を起こした生徒の件、連絡事項、提出物の締め切り等)。私自身それらが気になりながらも、目の前の業務に追われてしまっているという実情です。今後なんらかの提案をしていきたいです。

改革には確かに年月が必要ですが、少なくとも担当学年の生徒たちが卒業する頃までには、「学校が活力にみなぎり良い方向へ進み始めた」という手応えを彼らが感じられるよう、具体的にアクションを起こしていこうと考えています。

2002年12月9日

私の取り組みについて 大手前中・高 山下 晃

はじめまして。私は昨年度(01.4)より、追手門学院大手前中高等学校でお世話になっております、山下 晃です。学校改革の3年目の今年(02.4)は、中学1年生の副担任として活動しております。新入生には期待を込めて、厳しく指導することもありますが、毎日楽しく、新鮮な気持ちで毎日が送れております。担当教科は保健体育で、高校2年生の柔道、高校1年生・中学1年生Exクラスの体育を受け持っております。高校2年生の柔道の授業では、今年度末にある柔道大会に向けて、本格的な稽古に入っており、私も一緒に乱取り稽古をしております。高校1年生の授業では、特別講師のスコット先生と共に、タグフットボールを指導しており、私自身も様々な事を学びながら、また楽しみながら授業ができています。中学1年生の授業では、体を動かす大切さを学ぶと共に、学校生活に必要な集団行動を中心に行なってきました。内容としてはあまり楽しい内容とは言えませんが、とても真剣に授業を受けております。

私は中学・高校の担任とクラブ顧問の影響を非常に強く受けました。生徒一人一人のことを真剣に考えくださり、時にはやさしく、時には厳しく、共に笑い、苦しみ、悩み、考えていく中で、「私も、この様な先生になりたいな。」というのが切っ掛けで「教師」というものを目指すようになりました。私自身、中学・高校時代に学んだ様々な事柄が、今になって非常に役立っております。中学・高校時代の六年間というのは、人生の中で非常に大切な、大きなポイントの一つだと思います。この六年間を、何気なく過ごすのではなく、充実した毎日を送ってもらいたいと思っております。

その1つが剣道部です。私は小学校1年生から剣道を続けており、現在も剣道部顧問として生徒達と共に汗を流して毎日過ごしております。剣道部は「文武両道」をもっとうに、稽古はもちろんのこと、勉強もしっかりと行なっております。学年でトップの成績を持つ者もおりますし、長期の休みでは午前中は図書室にて自習、午後から稽古という日程で毎日頑張ってきました。遊びに行きたい気持ちを我慢し、毎日朝から夕方まで学校で汗を流し、部員全員が日々成長しているのが非常によく分かります。

つい先日も、試合があり生徒が試合で勝つ喜び・嬉しさ、涙を流して負ける悔しさ・辛さを感じておりました。まったくの初心者で剣道部に入部し、夏は暑く、冬は寒く、私に毎日怒られながら、辛い練習を1年間続け、私が剣道部顧問になって初めての表彰状は、生徒はもちろんの事、私自身も格別の喜びがあり、生徒と共に剣道を通じて非常に良い経験をすることができました。私はこの剣道部を誇りに思い、これからも今以上に良いクラブにしていくつもりです。「クラブなんか。」と思う人もいるかもしれませんが、クラブ活動でしか体験できない事もたくさんあります。剣道部を追手門大手前の模範クラブに成長させていくつもりです。みなさん大いに期待していてください。

学校改革3年目の今年は、生徒指導部で生徒に対し厳しく接することが多々あります。実際、私のことを良く思っていない生徒も少なくないと思います。しかし、今以上に良い学校にしていく為、また私に指導された生徒が将来、「山下にこんな事で怒られたな~!!」と思い返し、「あの時は、自分の為に怒ってくれたんだ!!」と思ってもらえれば幸いです。これからもビシビシ今まで以上に厳しく、楽しく、学校生活を送っていくつもりですのでこれからも宜しくお願いします。

2002年12月9日

オーストラリア研修報告 大手前中・高 藤井 寿

2002年8月6日より8月21日までの16日間、オーストラリアのオーミストン校との国際交流が昨年度に引き続き実施されました。本年度で第5回目となり、中学3年生17名を亀井校長先生と私とで引率致しました。

中学3年生のような早い時期から海外留学を経験することはとても重要なことだと思います。その理由として、第1に、日本とは違う文化を体験することによって幅広い視野を持つことができ、物事を様々な角度から捉え、考えることができるからです。第2に英語を使う生活を過ごすことによって、英語の勉強に対する意欲が高まります。第3に、親元を離れ海外で一人でホームステイすることで、自立心・積極性・マナーを身につけることができるからです。

今回のオーストラリア研修を通して、全員が上に挙げた3つの点に関して成果を上げていた様に思います。①の点については、何人かの生徒が「先生、こっちの人はみんな気さくでフレンドリーですね。」とか「先生、こっちではお風呂はシャワーだけでだいたいみんな5分くらいしか入らへんねん。」と言っていました。このように自分達の常識とはまた違った常識を感じていました。②に対しては、やはり英語でしかコミュニケーションできない状況に置かれていますので、私が日本で言う何倍も英語の必要性を実感していました。また相手が言った英語が解ったり、自分の言った英語が伝わった時は英語でコミュニケーションできる喜びを味わっていた様です。第3の点につきましても、人に会うと必ず自分から積極的に”How are you?”、 “Hello”と挨拶をしていました。また何か問題に遭遇しても、自分で考え、行動し、対処することができていました。

私自身、今回のオーストラリア研修は非常に良い経験になりました。実を言うと、私は今まで一人暮らしをしたことがありませんので、今回初めて一人で生活し、自分でご飯をつくり、洗濯し、食器を洗うということを経験しました。改めて、普段自分がいかに甘えているかということに気がつきました。また英語についてもまだまだ完全に聞き取ったり、話したりすることができなかったので、英語の勉強に対しましても更に勉強する意欲を燃やすことができました。そしてたくさんの人達の優しさに触れることができました。生徒同様、私自身にとりましても大きく成長できたオーストラリア研修だった様に思います。

2002年12月9日

追手門学院大手前中高等学校に赴任して 大手前中・高  中山大輔

はじめまして。今年の4月から本校に勤務させていただいております、数学科の中山大輔と申します。

私はこれまで、大阪市立盲学校、大阪市立大宮中学校と勤務してきまして、本校が3校目となります。まだ教師歴は2年目で浅いのですが、本校では高1の担任もさせていただいております。慣れないことも多く、戸惑うこともたびたびですが、周りの先生方にも助けていただきながら頑張っています。

また、私はスポーツが好きで、学生時代は野球をしていました。そして大宮中学では野球部の顧問もしていました。本校では残念ながら野球部がありませんが、同じ運動部であるスキー部の顧問をさせていただいています。夏期休暇中にはスキー部の合宿や試合にも引率してきましたし、今後もクラブのほうでも力を発揮していきたいと思っています。

目下、本校は学校改革の真っ最中にあります。私も若いパワーを売りにして、微力ながら改革に役立てればと思っておりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

スコットプロジェクトについて

本校では敷地面積の関係もあって、残念ながら野球部が存在しません。ところが生徒たちの話を聞いていますと、意外にも野球をやりたいという生徒が多いのに驚きました。やはり野球はもっともポピュラーなスポーツのひとつであるということを実感しました。

そこで、私自身も野球をやっていたということもありまして、今年度からは定期的に行われている「スコット野球教室」に一緒に参加させていただいております。

この野球教室は1学期中に2回開催されましたが、2回とも生徒たちは本当うれしそうに野球を楽しんでいました。参加者には初心者も多く、レベル的にはまだまだですが、なによりもスポーツを楽しんで、エネルギーを発散できることに意義を感じます。また、練習メニューも工夫しながら継続していき、そして近い将来には試合ができるようになればと思っています。

元プロ野球選手でもあるスコット先生というすばらしい指導者もいるわけですし、今後もこの「スコット野球教室」をより発展させていきたいとおもいます。

2002年12月9日

ようこそ、ほっとルーム(こころの教室)へ 大手前中・高 健康教育部 宇佐崎 浩美

不登校は年々増加し、現代社会が抱える大きな問題となっています。本校でも現在中高あわせて約20名の不登校(不登校ぎみを含む)がいます。不登校になるに至った経緯は千差万別で、対応にはマニュアルなどありません。個々の生徒一人一人の心に寄り添い、言葉に耳を傾け、共感することからしか前に進むことはできません。

また、不登校までにはならなくても、中学・高校という思春期まっ只中の生徒達は、精神的に不安定になりやすく、自暴自棄な行動にでてしまうこともあります。そこで、年齢も近く、話しやすい追手門学院大学心理学科の学生にメンタルフレンドとして交流してもらう、こころの教室の取り組みを、昨年の11月より実施しています。この部屋を訪れた生徒がほっとし、何か暖かい気持ちになってくれることを願って、ほっとルームと名付けました。

<ほっとルームの意義>

学校の中に生徒のエネルギーを備蓄する基地としての存在。ほっとルームを基地としてエネルギーを蓄え、外(教室)に出かけていけるように、生徒が悩みを気軽に話せるようなくつろげる空間作りに心がけています。

<取り組み>

追手門学院大学心理学科の先生の協力・指導をいただき、メンタルフレンドとして心理学科の学生6名に木・金の12:30~17:30まで、週2日来てもらっています。ほっとルームに訪れる生徒は雑談をしたり、時には個別で悩みの相談したり、将棋をするなど利用の仕方は、生徒によって様々です。メンタルフレンドの学生は、実に丁寧に生徒と接してくれています。

*私たちがメンタルフレンドです。よろしくおねがいします!

角田 充生   村嶋 真弓巳   中畑 友里

矢吹 菜保子   関山 信吾    山本 公美

大手前中・高 健康教育部 宇佐崎 浩美

大手前中・高 健康教育部 宇佐崎 浩美

2002年11月19日

英語科での教育改革について 大手前中・高 舟川 祥文

大手前中・高 舟川 祥文

大手前中・高 舟川 祥文

『改革』という言葉を最近よく耳にするが、有言実行するには大変である。私が追手門学院に働いておよそ3年と半年が過ぎようとしているが、実は追手門学院の改革期間とほぼ同じ年月にあたる。振り返ると、この3年で英語科は確実に変わってきている。

改革の大きな課題の1つに進学実績の向上があるが、高2の進学クラス担任でもあることから、私にとって1番興味のあるテーマとなっている。この点が1番変わってきているのかもしれない。

今までのやり方の是非をいうつもりはないが、少なくとも進学に関しては各個人の裁量に任されていたところは多かった。しかし、3年目を迎えてやっと清水英語科主任を中心としてまとまりつつあり、1つの目標に向かえている実感がしていて、私は楽しい。

例えば、この夏休みは、朝の9時から晩の5時まで数日間、英語科のメンバーで会議をもった。進学体制によりシフトするため、今までのカリキュラムの見直し、教材、補助教材およびその進度の再検討を実施した。私個人の意見としては、あっという間に時間が過ぎたように思えるぐらいよかった。この夏に立命館大学に教員研修として1週間参加したが、そこで学んだものや、日ごろ相談したかったことなどがとことん話せた気がしている。その中で生まれた意見を取り入れて2学期から積極的に実践していきたいと私ははりきっている。

また、教育アドバイザーの存在も私にとってよい勉強となっている。もともと来校前から私は彼の存在を知っていた。彼は、予備校業界での英語授業の評判が高く、彼の著書に私は影響を受けていたからだ。去年の1年間は幸運にも彼の授業に参加させて頂けた。授業はもちろん、進学指導をする上での貴重なノウハウを肌で感じることができた。

さらに、今年は最低週に1回はミーティングをする機会が増えたことにより、去年とは違った視点で、彼からよい勉強をさせてもらっている。確かに彼からの指示や課題は多く大変であるが、私にとっては納得できるものが多いので、やる気は失せない。目の前の生徒に直結するおもしろい案が多いからだ。また、彼の存在のおかげで、英語科がまとまりつつある原動力の1つにもなっている。

今この改革という渦の中にいるのを心地良く私は感じている。もともと、進学指導をやりたかったこともあり、また仲間と共に歩めている感じがするからだ。後は自己満足に終わることなく結果を伴うことができ、卒業生の多くが満足して巣立てるような学校になってほしいと切望している。

2002年11月19日

改 革 大手前中・高 望月 修二

大手前中・高 望月 修二

大手前中・高 望月 修二

私たちは今100年以上も伝統を守り教育をしてきました。しかし今、この伝統文化においての信条や習慣に盲目的に従うことの危険性を考えて、改革と言う大きなチャレンジに取り組んでいます。まずこの改革にはわれわれ職員が一致しての全精力を要しますが、次の点にも考慮していきたいと思っています。

「りっぱなことを行う点であきらめないようにしましょう。うみ疲れてしまわないなら、しかるべき時節に刈り取ることになるからです」と言う言葉がありますように、私たちは何が何でもこの改革を成功させるように努力するときに良い結果が得られるという確信を持つことができます。うみ疲れては居られません。

また今は「対処しにくい危機の時代」だとも言われています。世の中に卑劣な犯罪や不道徳がはびこり、人々の自然の情愛がなくなっていることはニュースを聞いてもあきらかです。ですから私たち教育をする者にとっても、非常に至難の技がいる時でしょう。

業の1つとして教員、や他の職員においてもいろいろな賜物があります。それを用いてどのように教育をしていくのか。生徒のほうも多種多様な賜物を持っています。それでどのようにその個性を引き出すのか私たち教職員だけではその生徒の大きな能力を引き出せないこともあるでしょう。われわれはそこでかたくなにならず外部からの大きな知恵をも含めて、大きな力となることによって教育するときに、個性豊かな生徒諸君の個性を大きく引き出せると考えます。

それは今、グローバル化を重視されている世にあって、通用するような人材を育てることができると確信しています。 改革は単にコースの変更ではなく生徒及び私たちにとって心の改革と言うことを念頭においていく必要があります。

それで教育は私たちの平和と関係がありますので、教育を受ければ受けるほど平和な世の中を期待するでしょう。国連本部の壁にも掲げられていますように、「戦いを学ばないと」 と言う精神を持った立派な生徒を育て上げるために今、私たちは日夜がんばっている次第です。

2002年11月19日

2002年夏 改革 大手前中・高 英語科教諭  稲葉 好孝

大手前中・高 英語科教諭  稲葉 好孝

大手前中・高 英語科教諭  稲葉 好孝

教師生活を本校で始め、途中7年間は他の学校に勤務しておりましたが、はやくも25年を過ぎようとしています。一昨年より亀井校長のもとで「名門復活」を旗印に教員一同学校改革に努力をしてまいりました。私自身、英語教育、特に初期の英語教育に興味を持ち、長年中学の英語を主に教えてまいりました。生徒たちが英語に興味を持ち、楽しく英語を学んでくれることを願って教壇に立っております。

今年は中1.2のインターナショナルコースを中心に、中1のBio-IEと中3を教えております。英語教育の向上が叫ばれて久しいですが、本校が「名門復活」するには英語の学力向上が不可欠と考えております。授業の改善、カリキュラムの再編など、課題が山積しています。生徒たちがわかった、役に立つという授業にしていくように英語科では改革を進めております。

アドバイザーの意見を参考に今後、独自を教材作り、授業の効率化を進め、成果を上げていく所存です。特に本校は中高6年間の一貫教育をひいております。中高での連携をバランスよく行い、入試にも生徒たちが活躍できる環境作りを行っていかねばならないと考えます。特に初期英語教育に携わっている私としては入門期の英語嫌いをなくし、積極的に学ぶ姿勢を養ってもらえるように配慮し毎日の授業に取り組んでまいります。

本校のICコースではBecky先生との授業を担当しておりますが、高校1年でのイギリス留学を念頭に置き、生きた英語が使えるように英語での授業はもちろん、文化面でも配慮を行っております。積極的な発話の態度の育成が今後の大きな課題と考えています。

教師生活25年の経験を生かして、微力ながらこの改革に尽力できればと日々努力しております

2002年11月19日

2002年夏改革 大手前中・高 本井 栄二

大手前中・高 本井 栄二

大手前中・高 本井 栄二

「名門の復活をスクール・アイデンティティーとする」を合言葉に、50周年にあたる昨年度より、教育改革をスタートさせました。その一つにインターンシップ講座があります。

山桜会会長 川原俊明様のお力添えを頂き、多くの卒業生の方々に講座指導者をお願いすることが出来ました。会長様自らも「弁護士への道」という講座を開講して頂いております。来年度以降も継続実施致しますので、是非皆様方のご協力をお願いします。以下はその要項です。

インターンシップについて

本校のインターンシップ講座開講の主旨は?

生徒たちが興味や関心を示す事柄を、実際に体験させることです。

「自分探しの旅」と呼び【自分を見つめる・自分を磨く・将来の夢や理想を探求する】事が目的です。

対象生徒は?

本年度は、中学2年生・高校2・3年生です。

インターンシップ講座の指導者や講座内容は?

指導者は本校の卒業生・保護者・教員・関係者など追手門学院の関係者です。

講座内容は、指導者の皆様が長年積み上げ培ってこられた貴重な経験や生きたノウハウです。

講座の実施日と時間は?

高2・3は週1回金曜日    午後1時半~4時半の間(2時間)

中学2年生は月1回第1水曜日午後1時半~4時半の間(2時間)

生徒が指導者の所に出かけます。(教室が必要な場合、学校で実施。)

ケガや器物破損などした時は?

学校でのケガと認定されます。インターンシップ専用の傷害保険・損害保険にも任意で加入します。

報酬などは?

教育活動の一環と考えておりますので、相互ボランティアでお願いいたしております。

本年度開講講座名

弁護士・公認会計士・輸入自動車・商店経営・コンピューター・コンサルティング・ヒーリング・社会福祉・看護福祉・幼稚園・美容院・日本舞踊・イラスト・漫画・紅茶・音楽体験・モータースポーツ・和菓子・クッキング・整骨院・盲導犬・警察犬・親の仕事

開講予定講座名  【登録していただいている講座名】

フランス料理・中国料理教室・料理研究・インディアンカレー・・製菓

ピアノ・ミュージアム・博物館・押し花アート・宝石鑑定・カラー魚拓・彫刻・木工工芸・堺刃物・茶道・華道小原流・書画・造形陶芸教室・ルアー釣具製作・・写真・芸能・上方演芸資料館

経済活動・税理士・会社経営・不動産・スーパー経営・自動車整備・中央卸売市場・炉工業所

農業体験・製麺体験・機械工業・ゴム工業会社・建築・建築工務店・建築設計

語学・英語教育・翻訳・寺院・議員秘書・環境調査・海外インターンシップ・カラーアナリスト・鍼灸

スポーツ・モータースポーツ・オフロードトライアル など

インターンシップ講座は次年度も引き続き開講いたします。現在、指導者を募集致しておりますので是非名乗りを上げていただきたいと思います。

連絡先

〒540-0008 大阪市中央区大手前1-3-20  学校長   亀井哲夫

TEL 06-6942-2235    FAX 06-6945-7552

E-mail intern@osaka.email.ne.jp

2002年11月19日

56期林間学舎 大手前中・高 池田 晶一

鳥のさえずりが聞こえる蒜山高原における56期生の林間学舎は、梅雨明けの夏空に恵まれ、全員が元気で終わることが出来た。蒜山三座やジャジー牛が放牧されている牧場が目の前に見える国民休暇村の新館は、宿舎としては素晴らしい環境であった。

初日のウオークラリーは、2学期の地理的分野で学ぶ地形図の読図の爲に、全員に2万5千分1地形図を配布し、基本の説明をした。歩いたルートを正確に記入している子供が複数いたのは、嬉しいことであった。

2日目は、NHKテレビで本校が体験学習を実施する事が放送され、地元の人々は暖かく受け入れていただいた。午前中は野外活動で、①珪藻土・塩釜冷泉学習 ②ジャジーランド・酪農体験 ③三平山登山 ④林業体験 ⑤河川の自然観察の5班に分れた。

珪藻土は、会社の好意により露天堀を見学することができた。地表から数m下の珪藻土まで、時間にすると10万年の地球の歴史を旅することになる。珪藻土は75%の水分があり、10円硬貨を磨くとピカピカになったこと、10cmの地層が56期生の今までの人生よりも長い時間が必要であったこと、工場内の高熱で製品化している様子等は、貴重な学習であった。塩釜冷泉は、山麓扇状地の谷部に湧き出ており、あの美味しさは現地で飲んだ者にしかわからない。他の56期生にも夕食時に飲んでもらうために宿舎に持って帰った。

林業体験は、指導していただいた鳥取大学の先生の配慮もあり、枝切りやコースター製作等に汗を流した。この様子は午後6時10分からのNHKニュースで放映され、56期生は宿舎で見ることができた。

酪農体験は、畜舎の見学・搾りたての牛乳の試飲や家に上げてもらっての酪農の話は、酪農業地域ならではの内容であった。

三平山歩きでの植物観察と明連川での水生生物観察は、蒜山地域の自然を体験できた。空気を入れて持ち帰ってきた魚の説明をする子供の目は輝いていた。

午後のアイスクリーム作りは、説明を聞いた後にグループでの作業である。ミルク・シロップ・塩等を使用するが、テープで蓋の固定を失敗したグループの味は塩味であったが、ほとんどのグループは食べることができた。

夜の星座の観察では金星や北斗七星等、準備していただいた望遠鏡でも見ることができた。

最終日のカレーのはんごうすいさんは、自然林の中での料理になった。若千時間がオーバーした。帰路は、オオサンショウウオを見る時間をとった。古蒜山原湖の頃の栄養が、この大きさに成長している。

学校到着が1時間遅れたが、家庭連絡網も協力していただき、連絡の時間に保護者の方の顔を見ることができた。PTA実行委員の皆様、56期学級委員の皆様をはじめ、この林間学舎にかかわっていただいた全ての皆様に、感謝申し上げます。

上町学習

上町台地の北端に立地する本校は、総合学習として「上町学」を実施する。扱う地域は、大川(旧淀川)・淀川流域や道頓堀・大阪湾沿岸地域を含み、おおさか(大阪・大坂)の文化・歴史・グルメ・人物等の総合理解を目標とする。

旧大坂城地に立地する本校は、恵まれた多くの条件がある。正門から見える乾櫓は、その象徴の一つである。教室から見える天守閣は、黒と白の見事なコントラストである。極楽橋の東側にある石垣は、日本で最長である。西ノ丸庭園からは、豊臣秀吉時代の石垣が徳川時代の石垣の間にU字状に見ることが出来る。明治時代に政府が全国の城を壊す事を決めた時に、中村重遠氏等が残す為の努力をされた行動は、子供達には伝えたい人物である。中村氏の功績碑が姫路城に建立されている。最近、この地に最初に築城したのが織田信長であった事が発表された。興味深い論文である。

本校生が通学する上町台地北端の坂が、おおさか(小阪―大坂―大阪)地名の発祥地であることも恵まれた自然的・歴史的な環境である。大川が淀川の本流であり、造幣局が建立されている事も、大切な要素である。これらの条件を生かして、上町学習のカリキュラムを考えた。本校のエクシ-ド・バイオ・インタ-ナショナルの各コ-スで実施の予定であり、ポイントは教室での学習とあわせての実地学習(巡検)である。

大阪城・難波宮・四天王寺の地域は、世界遺産に該当する歴史遺産である。いずれ登録される事を夢見て、カリキュラムに入れる予定である。

淀川は、ワンド・ヨハンネルデレ-ケ・沖野忠雄等をメインに考えている。

ワンドは、粗朶沈床(そだちんしょう)の名残で、城北ワンド群には、イタセンバラ・ オイカワ等30種類の魚介類が生息している。

デレ-ケは「淀川対策の父」と呼ばれる人で、明治6年に政府の招きでオランダから来日する。「淀川改修工事計画書」「大阪築港及び計画書」を提出し、やく30年にわたり淀川の改修にたずさわる。河口に湾港をつくり、堤防を高くし、伏見から天満橋までを淀川本流となずける。

沖野忠雄は、日本独自の技術で改良工事をした時のリ-ダ-である。大阪湾へ新放水路を設ける事、毛馬に洗堰を新設して水量を調節する閘門の設置等の意見書を提出し、改修工事を行う。

淀川は、推古天皇の頃から大正時代までの1325年間に250回の洪水があり、数年に1回の発生である。明治・昭和時代にも、何回かの洪水が発生している。明治18年の洪水は、堤防決壊212・流失家屋26,121戸、死者293名の被害があり、淀川大改修のきっかけとなる。淀川を知ることは,[おおさか]を知ることになる。

この他には、銀座跡・小楠公碑・八軒家跡・天満宮・銅座跡・安井道頓碑・造幣局・愛染堂・清水寺・法善寺・心斎橋・高麗橋・適塾・高山右近像・教育塔・淀屋橋等、巡検するべき地域は多い。「おおさか」文化を学ぶ内容は多い。

皆様の協力を御願い致します。

上町台地

上町台地

2002年11月19日

改革へのtrial 大手前中・高 国際教育部長 英語科 大井 洋子

大手前中・高 国際教育部長 英語科 大井 洋子

大手前中・高 国際教育部長 英語科 大井 洋子

本校の教育改革にどのような取り組みをおこなっているかを国際教育部を統括し、英語を担当する立場からふれたいと思います。本校に奉職以来、描いていた教育構想であるグローバルな教育レベルに適応する生徒を育てる体制づくりが改革において明確に具現化できるようになり、本校の新しい教育構想のもとで、国際教育プログラムの推進に力を注いでいます。

「英語はtoolであり、それも国際的に有効なtoolである。」ことが私の英語観であり、その視点で生徒たちに国際的なレベルで通用する力を得てもらい、将来国際的な場で活躍する人材を育成するこが、国際教育部ならびに英語を担当する私の指導目標です。

現在高校で留学する生徒は数名程度ですが、留学先はイギリス、アメリカ、カナダ、ニュージーランド数カ国におよび、全員すばらしい成果を留学先でまた帰国後得ています。(イギリス提携校留学の西川君 Math Challengeで受賞、カナダ留学 荒川君 カナダ空手選手権優勝、ニュージーランドへの留学生 酒井君 Best Student 賞受賞など)ともかく留学した生徒たちの伸びは実感でき、係りとしてその生徒たちと交信することは喜びです。

留学に関しては微力ながら、中高一貫のメリットを活かし、早期から保護者の方と生徒両者のニーズに沿うような指導を提供できているものと自負しています。2004年度からはInternational Courseの生徒たちは全員イギリスへ留学していくことになります。吉田研作先生(上智大教授)は英語教育に関する連載の、「英語を学ぶ心構え–目標をはっきり持とう」において次の点を指摘されています。

外国語学習にとって最も大切なのは、実はその言葉が好きかどうかではなく、その言葉を使って何がしたいか、という目的意識がはっきりしているかどうかなのである。つまり、この言葉を別の言葉で言うなら、明確な「動機」が大切だ。単なる一般的な「動機」だけではだめで、「明確な」動機が大切だということを忘れてはならない。

「明確な」動機には、必ず「明確」で「具体的な」目標が含まれている。ただ「留学したい」というだけでなく、何を勉強するために、いつ、どこへ、という具体的な最終目標と同時に、そのためにどのような具体的な勉強のスケジュールを立てるか、という最終目標にいたるまでのより具体的な「段階的」目標が必要なのである。

本校が改革に踏み出した時期に吉田先生とは府高英研で大阪に来ていただき、講演を拝聴したあとでお話をさせていただきました。その折、本校の改革の理念と氏の理念が合致することに共感をもったことを覚えています。‘beyond the fish-bowl’ という理念です。

International Course の生徒たちはまず中1でシンガポール、アジア圏への研修をして

見聞を深め、2年ではカナダのInternational Campでさまざまな国の生徒たちとの交流を体験、中3ではイギリスへのサマースクールと、その貴重な体験が留学への基礎となることと思います。

本校では近年、アジアやヨーロッパ諸国との交流、受け入れも保護者の方々のお力添えを得て実施しています。昨年度はベトナムの舞踊団(OSAKA IN THE WORLD ) ならびに台湾の新民高級中学校の生徒の受入を実施しました。今年度は2学期にはカナダの留学生(Rotary Exchange Program,1年間)とブルガリア舞踊団(OSAKA IN THE WORLD)ならびにオーストラリア姉妹校の受入予定しています。身近な交流の積み重ねが本校の基盤を固めていると感じられます。

2002年11月19日

図書室に関して 大手前中・高 古坂博一

文部科学省が「児童生徒の読書に関する調査研究協力者会議」のまとめの中で、「新しい魅力ある学校図書館の在り方」として、次の4点をあげている。

1 学校図書館は子供のオアシス、学校の読書センターにしよう。

2 学校図書館を学校の学習センターにしよう。

3 学校図書館の機能を充実する校内の協力体制をつくろう。

4 地域に開かれた学校図書館にしよう。

本校でも上の1から3は目標としたい。

1に関しては興味深い調査結果がある。

全国学校図書館協議会と毎日新聞社が共同で毎年行っている小・中・高校生の読書調査であるが,平成9年度の調査結果が、『学校図書館』(1998年11月号 No.577号 全国学校図書館協議会編・発行)に特集されている。この中に,

・「学校の中で一番心が落ち着く場所はどこですか。」

・「学校内で一番心が落ち着く場所を選んだ理由」

・「イライラしたり不安な気持ちが強くなった時,どうしますか。」

という調査項目があり,その結果がグラフ化して報告されている。

この調査結果から,図書館は学校の中で2番目か3番目に落ち着く場所だと答えている。その理由としては「静かだから」。イライラ・不安の解消法は「友だちに話す」が第1位、それに続いて「本や雑誌を読む」があがっている。

学校図書館は本を読む以外に心の癒しの場所になっている。

本校の図書室も静かな癒しの場としての働きをもっているが、さらに癒し系の音楽CDを流してみることや展示している絵画の交換も考えている。

2に関しては調べ学習を図書館でしていると資料が図書館では見つからないことが時々ある。インターネット用のパソコンが2台あるのでそれをうまく利用できるよう指導する。

調べ学習用の本はもっと充実させる必要があるのでこれからの選書時に考慮する。

3に関しては現在、読書感想文コンクールに応募したり、早朝読書に取り組んだりしているが、さらに読書指導に力をいれたい。例えば、昼休みに名作文学を有名な声優が朗読しているCDを流したり、名作文学のビデオ鑑賞会を開いたり、耳や目から本へ導く手だてを考えている。図書館便りの回数を増やし、新刊情報も提供していきたい。

図書館が狭くなってきてこれ以上蔵書を増やせないので、学級文庫の充実を学内でお願いして校内の協力体制もあおいでいる。

4に関しては本校では、地域という言葉を保護者という言葉に置き換えればいいだろう。

保護者も本校の図書の貸し出しは可能だし、図書の寄贈もお願いしている。

今後、我々が目指すのは読書量の多いだけの子供の育成ではない。こま切れの時間をつないで読書の時間を生み出して、自己の生活時間を見直し整理でき読書を生きる力の糧とする能力を持つ生徒の育成である。

サイクリング部に関して

今年の夏は、しまなみ海道80Kmを走破したが、今後は自転車を最初から組み立てる講習会への参加を予定している。来年度の夏は琵琶湖一周180Km走破の予定。

2002年11月19日

高1アメリカ研修報告 大手前中・高 清水一義

53期生16名は、7月21日~8月12日までの研修を無事に終えることが出来ました。今回は、諸事情のためホームステイ先を変更しました。シアトルより、車で約40分のギグハーバー(Gig Harbor)地区。昨年までのホーキアム地区よりも、シアトルに近く、勤務先がタコマ、シアトルという住民の多い地域です。地図を見れば分かるように、入り江が多く、緑にも恵まれています。シアトル、タコマのベッドタウンとして、定年退職後の住居として最適の場所となっています。私が5年前に48期生を引率した時とは違うアメリカの姿がありました。

7月21日(日)の午後、関西空港を出発、時差のせいで同日の朝にサンフランシスコ着、2時間後、シアトル行きに乗り換え、昼過ぎに到着。空港から出迎えの車で、スタディーセンター(ギグハーバーの、とある教会)へ。初日の簡単な授業の後、ホーステイ先の家族の紹介、そしてすぐに各家庭へ、生徒たちは連れていかれました。各家庭ごとの記念写真には、不安顔の生徒の笑顔が写っています。

それから、3週間の授業とホームステイ。家庭の不満、英語の不安、食事の文句はいつものこと。2週間もすると、すっかりなじんでしまったようです。日本では他人事の英会話。自分で、苦労しながら意思を伝えるという、すばらしい体験が出来たようです。

日本でいるように、黙っていては何も出来ない。”I want to …” の使い方が、身で持って分かったと言う生徒がいました。アメリカでは、家事の手伝いが当たり前、初めての経験をうれしそうに報告してくれる生徒も、そして得意の?手料理を振る舞って大げさな賞賛を受けた生徒たちも。

そして、「サヨナラパーティー」。「ウェルカムパーティー」とは違い、ディナーはすべて生徒たちの手作り。焼きそば、お好み焼き、カレーライス、おにぎり、そしてお味噌汁。料理の苦手な生徒は、会場の飾りつけ。ピザやフライドチッキンの出前を頼むことなく、全部ジャパニーズスタイルの手料理、お世話になったホストファミリーに喜んでいただいたようです。生徒の披露する、歌や踊り、日本の伝統芸?のアトラクション。特に好評だったのが、追手門音頭と習字コーナー。自分の名前を、漢字にしてもらうと、大人も子供も大喜びでした。(ex. ジムは「時夢」)

最終日、スタディーセンターでの別れは、涙。2回目の私も、83歳のホストマザー、フランセズにハグしたとたん、もうだめでした。生徒の胸中はいかばかりか。他人の家で、3週間の生活、まして会話は英語だけ。そんな中でも通じ合う人の気持ち。教室では見られなかった各家庭での経験は、彼らの一生の財産になったことでしょう。

国際化、グローバライゼーション。たった3週間でも、大きなきっかけとなることは、多くの先輩たちが証明しています。海外の高校や大学で学び、活躍するOB達。日本を訪れる中高生を受け入れてくださる、追手門の保護者の方々。この秋も、オーミストンから、ブルガリアから、そしてカナダからは1年間の交換留学生が本校にやって来ます。来年は本校から1年間留学する生徒を出す順番です。

普段の勉学とは別に、このような機会を今後も持ち続けていきます。幅広い人格と識見、指導的人材の育成、の一助になることを確信しています。最後に、「このような素晴らしい機会を与えてくれた親御さんに感謝すべきです。」と言っていた私のホストマザーの言葉を、生徒が実感してくれることを信じて、研修報告を終えたいと思います。

高1アメリカ研修報告 大手前中・高 清水一義

高1アメリカ研修報告 大手前中・高 清水一義

高1アメリカ研修報告 大手前中・高 清水一義

高1アメリカ研修報告 大手前中・高 清水一義

2002年11月19日

天神橋筋商店街 街商人(まちあきんど)体験 大手前中・高 起業家育成コース担当 富来豪 大木良二

追手門学院大手前中学起業家育成コース

職業体験プログラム

天神橋筋商店街 街商人(まちあきんど)体験

大手前中・高 起業家育成コース担当 富来豪 大木良二

8月20日、21日、22日の3日間起業家育成(ベンチャーコース)の生徒たちは天神橋筋商店街の皆様にご協力いただいて、体験学習を行いました。

<プログラム>

第1日目(20日)

午後1時半 天神橋筋商店街『おかげ館』に於いて開校式

講座『商人心得』

講師 天神橋筋3丁目商店街振興組合 理事長 土居年樹氏

土居理事長は本校卒業生(3期生)でいらっしゃり、今回の体験学習実施にあたっては並々ならぬご協力をいただきました。当日は生徒に大阪の商人気質(あきんどかたぎ)、お客様との会話、言葉を介してのコミュニケーションの大切さ、商店街の地域社会における役割などをお話しいただきました。

午後2時半 お世話になるお店へ挨拶にうかがう

第2日目(21日)

午後1時半 各店舗にて街商人(まちあきんど)体験

「街商人体験学習」と染め抜かれた、そろいの黄色いエプロンをつけた生徒たちは、ご協力いただいた十一のお店で、1人から4人のグループに分かれて実習しました。

教室とは勝手が違うのでしょう、日ごろよりずっと緊張した面持ちで実習をしていました。

各店舗で約2時間ほど実習を行いました。(写真を見てください)

第3日目(22日)

午後1時半 お礼の気持ちをこめて、商店街と集合場所に使わせていただいた公園の清掃作業を行いました。

午後2時半 閉校式

天神橋筋3丁目商店街振興組合 副理事長重矢錐宏氏より「街商人体験」の修了証をいただきました。

「大阪くらしの今昔館」見学

大坂(大阪)は昔から商人の町、復元された江戸時代の路地から路地へと巡りながら生徒たちは楽しい時間を過ごしたようです。

3日間の職業体験プログラム、初めてのことなので生徒たちも最初は戸惑ったようですが、慣れるにつれ、だんだん生き生きとして活動していました。

今後は生徒自身の企画運営によって同様のプログラムを行っていきたいと思っています。

<生徒の声>

「(土居理事長は)商人には笑顔が大切や、という言葉を教えてくれました。」

「ほんの2時間ぐらいの時間だったのに足がとても痛くなった。社会に出て働くということは私が思っているよりとても厳しいことだと心から思いました。」(洋菓子店)

「外で宣伝するのは始めは恥ずかしかったけど、だんだん楽しくなって、さまになっていました。こういう一度しかできない体験ができてとってもよかったです。」(たこ焼きや)

「次の日(3日目)は商店街の掃除でした。とても一生懸命掃除をしていたら、後ろのおばさんたちが「学校にお金でも渡さなあかんのちゃうか」と話していました。僕は少しうれしくなりました。とてもきれいになりました。」

追手門学院大手前中学校 起業家育成コース担当 富来豪 大木良二 記

2002年11月19日

山桜会への報告 大手前中高における IT 教育 大手前中・高 仲村 忠士

大手前中・高 仲村 忠士

大手前中・高 仲村 忠士

IT 設備にかける資金を徹底的に節約して

(1) 国際教育

(2) ベンチャー教育

(3) バイオ教育

(4) 上町学習

という本校の新しい柱に、思う存分教育投資をしてもらう、という方針で2年ほど進んで参りました。ただし生徒が直に接するパソコンだけは、50台ほど程度のいいものを購入しました。システム開発は全て自弁です。ある業者が、それじゃあ物品の購入じゃないですか、とあきれていました。恐らくちっとも儲からないんだと思います。

ちなみに、校内のネットワークを管理するServerのケースをご紹介しましょう。買値は、4800円。もちろん新品ではありません。中古でもありません。そうです。ジャンク品のしかも壊れたやつです。それを修理して24時間稼動させて1年間、ノートラブルでした。

他校よりも1桁も2桁も低いコストで同等のパフォーマンスを、密に狙っています。

名づけて、予算=0戦略。

A校が1000万円でDatabaseを導入すれば、本校は10万円でやります。

B校が 500万円で有害情報ブロックを行えば、ウチは無料でやります。

詳しいことは

http://www.otemon.dyn.to/joho/

にまとめてありますのでご一読の上、ご意見、ご感想をいただければありがたいです。ただし、このプロバイダは年間2400円ぽっちの低価格で、ちょくちょくダウンします。そのときは

http://otemon-js.dyndns.org/joho/

こちらは無料です。

IT設備にかけるコストは万事この調子です。ことのついでに卒業生の皆様へ厚かましいお願いになるかもしれませんが、もしも仮に大手前中高にご寄付などお考えの折りは、IT関連はやめていただいて、もっと違うものをお考えいただければ嬉しいです。もっと違うもの??? 果たしてそれはどんなものなのでしょうか。Virtualではなく生徒にとってのRealityとは?

(以上)

(追伸)

この7月から、学校のHome Page はhttp://www.otemon-js.ed.jp/になりました。

学校あてのメールアドレスは

otemae@otemon-js.ed.jp

となっております。今後ともよろしく御願い申し上げます。

2002年11月19日

卒業生の皆さん、こんにちは 大手前中・高 渋谷 幸美

前回、自己紹介文を載せて頂いた時に、山桜会のHPを初めて開かせて頂き、大変楽しく拝見しました。今回は「高校3年生の担任として」書くように言われましたが、少し堅苦しくなりますが、簡単に高校3年生(51期生)の大学受験に対する取り組みについてご紹介したいと思います。

夏休みも終わり、実力テスト、外部模擬試験、そしていよいよAO、指定校推薦、公募制推薦入試がスタートし、高校3年生にとっては気の抜けない大切な時期となりました。

プレ受験期の高2よりHRの時間を利用して、教科の学習方法や入試システムの説明・大学紹介ビデオなどで各自の進路に対する意識を高めてきました。その影響もあってか、比較的順調に受験に対する雰囲気づくりができたのではないかと思います。

また、大学受験予備校フィリオの島村青児先生が教育アドバイザーとして、課外講義だけでなく、進学実績向上のためのご助言をしてくださっています。大学受験の現場を知り尽くした島村先生のご協力は、大変大きなものです。

月に一度担任との会議で連絡を密にし、進学指導体制をとっています。

1学期までの学習指導の取り組みとしては

・ 高3担任による3者懇談の実施(4月・7月)

・ 「志望校アンケートと使用参考書アンケート」を元に『スタディレシピ』の作成と配布

・ 進研模試、アチーブメントテスト、全統模試など外部模擬試験の実施

・ 保護者対象進学講演会の実施(4月・6月)

・ スタディレシピ進捗状況アンケートの実施

・ 関学、立命館大学オープンキャンパス見学会の実施

・ 勉強合宿の実施

・ レベルアップ補習、ウィークリー補習の実施

などが上げられます。今後は成績データを元に個別に指導を行います。

卒業生に関するMy Newsを2つ

・ 私が中学3年間担任をしていた47期生が、教育実習のため9月2日より2週間、母校に帰ってきます。それぞれ大変立派になって教科室に挨拶に来てくれました。他の人もきっと就職活動で忙しく動きまわっていることでしょう。体に気を付けて頑張ってほしいと思います。心より皆さんのご活躍をお祈りしています。

・ 追手門学院大手前中学校を卒業後、宝塚音楽学校に入学した51期生の田口沙矢さんが、今年の4月、宝塚大劇場の初舞台を踏み、活躍されています。8月19日までの宙組公演に出演していました。とっても可愛らしくてうっとりしてしまいます。応援してあげてください。

2002年11月19日

生徒指導部より 大手前中・高  生徒指導部長 大橋 忠仁

今年から生徒指導部を担当することになった。こう見えても、生徒指導部を担当した経験がほとんどなく、試行錯誤の中で何から始めようかと考えた。昨年PTAの書記を担当させて頂いていたので、PTAの厚生・生指委員会でご意見のあった部分や昨年までに問題となっていた部分を洗い直し、今年度の生徒指導部の目標として以下の3点を掲げることにした。

1) マナーの向上

2) 服装指導の徹底

3) 遅刻の減少

この3点をいかに広め、定着させていくかを模索し、当面以下の方法で実施することにした。

a.登校指導・下校指導

正門で登校・下校時に生徒たちの服装や頭髪をチェックしつつ、挨拶を行う。

b.服装指導

生指部よりイエローカードの発行→生徒が受印のために各先生方をまわる(その度指導)→イエローカードを生指部へ提出(期限1週間以内)

それでも、改善されない場合・・・

生指部よりレッドカードの発行→生徒が受印のために各先生方をまわる。(再指導)→レッドカードを生指部へ提出(期限1週間以内)→校長・教頭・生指(副)部長・担任注意

それでも、改善されない場合・・・

保護者通知ともに5者面談(校長または教頭・生指(副)部長・担任・本人・保護者)

c.遅刻指導

3回:生指部呼び出し

5回:家庭通知

8回:家庭通知+保護者呼び出し(4者面談・・・本人、保護者、担任、生指部)

10 回:特別指導(早朝登校など)

d.校内巡視

授業時に校内を生徒指導の先生方で巡視し、その都度、指導の必要のある者に厳しく対応している。

などを行っている。現状として爆発的に変化したとは思えないが、徐々にでも良き方向に進んでいくことを期待しながら厳しく指導していきたいと考えている。

2002年11月19日

中1 ICシンガポール研修 大手前中・高  島原 直子

中1 ICシンガポール研修 大手前中・高  島原 直子

中1 ICシンガポール研修 大手前中・高  島原 直子

7月22日から8月6日までの16日間、56期中1 IC33名はシンガポールでの研修を行った。これから毎年海外での研修を重ねるICの生徒たちとっては、これが大切な第1歩。

16日間の宿舎は、アジア各国の国費留学生たちが生活をしているイートンホール。

夕食までのひととき、バスケットボールや卓球・バトミントンをする寮生に、おそるおそる声をかけて仲間にいれてもらい、汗だくになって遊んだ。英語を学びわずか3ヶ月の生徒たち。片言の英語とボディランゲッジで、自分の意志を伝えることを学んだ。

15歳から21歳までの150人を超える寮生を、一手に預かる寮母のジーンさん。国を超えた肝っ玉母さんの暖かさと厳しさに触れた。

午前中は、各国の留学生が多く学ぶ中高一貫校のセント・フランシスでの語学研修。

年齢に関係なく語学力で学年が決まることを聞き、その厳しさに驚いた。

ある日、中庭で行われるモーニングコンサートを見せてもらうことになった。見学をしていたら、担当の先生から「出演しませんか」のお誘い。照れながらも、即興でピアノを弾き「ベスト・フレンド」を歌う女子全員。その堂々とした様子に、ICとしての伸び行く芽を感じた。

2002年11月19日

追手門学院 小71・中・高14期 合同クラス会 2002年11月16日(土)

同窓会予定拝啓

日頃ご無沙汰しておりますが、同窓会の皆様にはご健勝の事とお喜び申し上げます。

早速ではありますが、各クラス毎に毎年のようにクラス会を開催して、旧交を暖めているケースが多いとの事ですが、今年は久しぶりに小・中・高の合同で同窓会を行いたいとの意見があり、下記の要綱にて行いたいと思います。  皆様には、公私何かと御忙しい中とは思いますが、同窓生のみならず担任の先生方をはじめ関係の深かった先生方にもご参加頂けるよう考えて居ますので、是非多数のご出席を頂きます様御願いいたします。 この一時ばかりは、日頃の仕事や家庭の事を忘れて、学生時代の思い出や日頃の御互いの近況等に話がはずむ事と思います。

又、二次会では同じホテル内で小・中・高同窓生の吉川裕之君をリーダーとする、日本有数のプロバンド「サウスサイド ジャズバンド」の特別演奏ライブを企画しております。このバンドは1974年結成で日本全国はもちろんの事、世界各地に招かれて演奏会を行っており、ジャズ界で超有名な日本をするバンドです。吉川君は、このバンドのリーダーで、クラリネット奏者としては日本で5指に数えられる実力者です。 今回忙しい中、同窓会の為にバンドメンバーに無理を御願いしてもらい特別価格でご了承頂いております。皆様も是非この機会にプロの演奏を御楽しみ下さい。

敬具

開催日:2002年11月16日(土) 午後6時~8時

受付開始:午後5時30分予定

開催会場:大阪全日空ホテル5階 「ガーデンルーム」立食形式(椅子多数用意)

大阪市北区堂島浜1丁目3番1号 電話06-6347-1112

会費:1万円 当日受付にて御支払い下さい。(但し 先生方はご招待)

2次会

時間:午後8時15分~10時

開催会場:大阪全日空ホテル4階 「平安の間」

会費:3千円 当日受付にて御支払い下さい。(但し 先生方はご招待)

連絡先:川口正弘 kwgc@alles.or.jp

出欠の御返事を10月15日までにご返事を御願いいたします。

合同クラス会開催委員会 代表世話人 川口正弘 各クラス委員一同